NURO光は通信速度が速いと評判の一方で、「工事が2回ある」「途中でやめると高くつく」といった話も目にして、申し込んでよいのか迷ってしまいます。
NURO光の大きな強みは、下り最大2.5Gbpsの速さを、他社の1ギガとほぼ同じ月額で使えることと、有料オプションなしで高額なキャッシュバックが受け取れる点です。
反対に注意すべき弱点は、住所や建物によっては申し込めないことや、戸建てでは使い始めるまで1〜2か月ほどかかる点です。
また、3年以内に解約すると工事費の残りをまとめて支払う必要があります。
提供エリアの中に3年以上住む予定なら、料金と速さの両面で満足しやすい回線です。
1〜2年で引っ越す可能性がある人やすぐにネットを使いたい人は、デメリットの金額や日数を確認してから申し込むかを決めてください。
NURO光のメリット・デメリットの要点
- 速度が速い:下り最大2.5Gbps。利用者の測定結果の平均も光回線全体の約1.5倍
- 月額が手頃:戸建てでも毎月5,720円(ホームゲートウェイ代込)で他社の1ギガと同水準
- 窓口が1つ:プロバイダ一体型のため、契約や支払いの窓口が1本化される
- 特典が充実:オプションなしでキャッシュバック、最初の3か月は月額基本料金が無料(自宅で試せる)
- スマホ代が下がる:ソフトバンク・ワイモバイルのスマホ料金が1台あたり毎月最大1,650円割引(NURO 光 でんわが必要)
- 使えない住所がある:2.5ギガは21都道府県の一部限定で、建物設備によって断られることもある
- 開通まで時間がかかる:戸建ては工事が2回の場合が多く、使えるまで1〜2か月ほど
- 3年以内の解約は高額:NURO 光(H)を1年で解約すると工事費の残りと解除料で40,291円
- 機器やプロバイダを選べない:プロバイダは固定で、ホームゲートウェイの機種も選べない
- 機器代が外せない:手持ちのルーターを使ってもホームゲートウェイ代550円が毎月かかる
- プラン変更は申し込み直し:建物でプランが決まり、あとから10ギガへ変えるには解約と再申し込みが必要
NURO光のメリット5つ
1. 下り最大2.5Gbpsで、実際の速度も光回線の平均より速い
NURO光の基本プランは下り最大2.5Gbpsで、他社で主流の1ギガプランの2.5倍です。
戸建てや39戸以下の集合住宅向けのNURO 光(H)も、40戸以上の集合住宅向けのNURO 光(M)も、この下り最大速度は変わりません。
最大速度は技術規格上の値ですが、利用者の測定結果を集めた「みんなのネット回線速度」でも、NURO光の下り平均は957.39Mbpsでした(直近3か月、20,100件の測定)。
光回線全体の平均643.0Mbpsと比べても約1.5倍の速度が出ており、利用者の環境によって差はあるものの、十分な速さを持っています。
かんた
こうめみんなのネット回線速度の時間帯別データでも、利用者が増えやすい夜(20時〜23時ごろ)の下り平均は1,036.47Mbpsと、1,000Mbpsを超えています。
ただし、Wi-Fi接続時の測定平均は572.67Mbpsとなっており、有線LANで接続したときの平均1,490.95Mbpsと比べると半分以下です。
速度を最大限に活かしたいパソコンやオンラインゲーム機は、LANケーブルで有線接続すると、NURO光の通信性能を実感しやすくなります。
2. 戸建てでも毎月5,720円で、他社の1ギガとほぼ同じ金額
NURO光の月額基本料金は、NURO 光(H)が5,170円、NURO 光(M)が4,180円です。
NURO光は月額基本料金とは別に、ホームゲートウェイ(Wi-Fiルーター)料金 550円/月が必須です。
そのため、毎月の支払額はNURO 光(H)が5,720円(ホームゲートウェイ代込)、NURO 光(M)が4,730円(ホームゲートウェイ代込)となります。プロバイダ料金もこの中に含まれています。
光回線 | 戸建て | マンション |
|---|---|---|
NURO光 | 5,720円 | 4,730円 |
ドコモ光 | 5,720円 | 4,400円 |
SoftBank 光 | 5,720円 | 4,180円 |
auひかり | 5,610円 | 4,180円 |
主な光回線の毎月の支払額(必須の機器代を含む)。NURO光のマンションは40戸以上の場合で、ドコモ光はOCNの2年定期。SoftBank 光は12月に改定予定。auひかりの戸建てはずっとギガ得で、マンションは建物の設備によって料金と最大速度が変わる
戸建ての場合、ドコモ光やSoftBank 光の1ギガプランと同じ5,720円で、規格上の最大速度は2.5倍です。
一方、40戸以上のマンションでは、NURO 光(M)のほうが1ギガの他社より月額が330〜550円高くなります。
NURO光の料金にはWi-Fi 6以上に対応したホームゲートウェイのレンタル料が含まれているため、自分で市販ルーターを買い足さなくても高速な無線通信を利用できます。
3. プロバイダ一体型で、契約や支払いの窓口が1つにまとまる
NURO光は、光回線とプロバイダサービスがセットになった一体型のインターネット回線です。
回線事業者とプロバイダを別々に契約する必要がなく、月額基本料金の中にプロバイダ料金が含まれているため、毎月の請求が2か所から届く煩わしさがありません。
インターネットの調子が悪いときや引越しの手続きをしたいときも、問い合わせ窓口はソニーネットワークコミュニケーションズに1本化されています。
「回線とプロバイダのどちらに問い合わせればよいか分からない」と迷わずに済む点は、契約後の管理がしやすいメリットです。
4. オプションなしでキャッシュバック、最初の3か月は月額基本料金も無料
NURO光公式サイトから申し込むと、有料オプションを付けなくてもキャッシュバックを受け取れます。
キャッシュバック額は2.5ギガプランなら戸建てもマンションも40,000円で、10ギガプランなら65,000円です。
キャッシュバックのほかにも、初期費用や月額料金の負担を抑える特典が用意されています。
- 契約事務手数料:通常6,050円が無料
- 月額基本料金:開通月を含む3か月目まで無料(ホームゲートウェイ代も同じ期間は割引)
- 工事費:55,000円を36回に分けて同額を毎月割り引き、使い続ければ実質無料
- 他社解約金還元:乗り換え前の1回線分の解約金や工事費の残りを最大60,000円まで還元(証明書の提出が必要)
- 設定サポート:インターネットやメールなどの初期設定が1回無料(訪問またはリモート)
特に大きな特徴が、開通月を含む3か月目末日までに解約が完了すれば、月額基本料金・工事費の残り・契約解除料がかからない点です。
自宅の環境で実際にネットの速度や使い心地を試せるため、万が一電波の届き方や使い勝手が合わなかった場合でも、初期の解約リスクを抑えられます(希望による撤去工事費や有料オプション料金、機器の返送送料は免除の対象外です)。
また、NURO光の申込完了メールから申し込める「NUROモバイル」のセット特典(事務手数料半額・月額料金が36か月間割引)や、月額基本料金が毎月501円割引になる「NUROでんき」(燃料費調整額によっては地域電力より割高になる場合あり)といった関連サービスの優待もあります。
3年間利用した場合、キャッシュバックなどの特典を差し引いた実質の負担額はNURO 光(H)で約4,132円/月、NURO 光(M)で約3,225円/月です(有料オプションを付けない場合の計算)。
キャッシュバックの案内メールは開通から11か月後と17か月後に届き、それぞれ45日以内にマイページで受取口座を指定すると、2.5ギガなら12か月目に15,000円、18か月目に25,000円が振り込まれます。
利用開始から10か月後の月末までに支払い方法と連絡先メールアドレスを登録し、受け取るまで契約を継続していることが適用の条件です。
5. ソフトバンク・ワイモバイルのスマホ料金が毎月安くなる
家族がソフトバンクまたはワイモバイルのスマホを使っている場合、「おうち割 光セット」を適用することでスマホ代を節約できます。
割引額はソフトバンクが1台あたり毎月最大1,100円、ワイモバイルが毎月最大1,650円です(契約プランによって異なります)。
家族の分も合わせて、最大10回線まで割引を受けられます。
ただし、割引を適用するにはNURO 光 でんわ(月額550円)の契約が必要です。割引されるのはNURO光の料金ではなくスマホ料金側となります。
たとえばソフトバンクで毎月1,100円割引のプランを1台使っている場合、割引額からでんわ代の550円を差し引いても、通信費全体で毎月550円安くなる計算です。家族に対象プランの利用者が複数いれば、割引額はさらに大きくなります。
割引の申し込みは、NURO 光 でんわが開通したあとにソフトバンクショップまたはワイモバイルショップの店頭で手続きを行います。
NURO光のデメリット6つ
かんた
こうめ1. 住所や建物によっては申し込めない
2.5ギガプランを利用できる地域は、北海道、関東、東海、関西(和歌山を除く)、広島・岡山、福岡・佐賀の21都道府県に限られます。
10ギガプランは、これに宮城・福島・山形・熊本を加えた25都道府県で提供されています。
ただし、提供都道府県に含まれていても、市区町村や番地、建物の設備状況によっては利用できません。
エリア判定の画面で○が出た場合でも、物件の状況によっては導入できないケースがあります。

NURO光公式サイトの「お申し込み」から郵便番号と住所を入力すると、その住所で利用できるプランが○×で表示されます。
申し込みを最後まで完了させなくても提供可否を確認できるため、料金や特典を詳しく比較する前にチェックしておくと無駄足を防げます。
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2. 戸建ては工事が2回あり、使えるまで1〜2か月ほどかかる
NURO光はフレッツ光や光コラボとは別の光回線を使うため、他社からの乗り換えであっても新しく開通工事を行います。
戸建ておよび39戸以下の集合住宅向けのNURO 光(H)では、宅内工事と屋外工事の原則2回の立ち会い工事が必要です(工法によっては1回で済む場合もあります)。
申し込みから利用開始までの目安期間は、戸建てで1〜2か月、39戸以下の集合住宅で1〜3か月ほどかかります。
1回目の宅内工事が終わってから、2回目の屋外工事の予約が可能になるまでに30日程度待つこともあります。
かんた
こうめ宅内工事では機器の設置場所を決めるための立ち会い、屋外工事では敷地内への立ち入りや作業車の停車位置などを確認するための立ち会いが必要となります。
なお、NURO 光(H)の宅内工事を土日祝日に指定すると、追加で3,850円かかります。
賃貸の戸建てやアパートにお住まいの場合は、工事日の1週間前までに大家さんや管理会社の工事承諾を得ておかなければ工事を進められません。
一方で、40戸以上の集合住宅向けのNURO 光(M)であれば、宅内工事のみで最短1〜2週間で開通します。
戸建てなどで開通までのネット環境が不安な場合は、NURO光の申込者向けに提供されている「最大2か月500円」などの開通前レンタルWi-Fiを活用して待機期間をしのぐ方法もあります。
3. 3年以内に解約すると、工事費の残りを支払うことになる
NURO光の基本工事費55,000円は36回の分割払いで請求され、毎月同額が割り引かれる仕組みで、3年間使い続ければ実質無料です。
しかし、36か月以内に解約すると割引がその時点で終了し、残りの工事費が一括請求されます。
また、契約期間も36か月(3年ごとの自動更新)となっており、契約満了月を含む3か月間の更新月以外に解約すると契約解除料が発生します。
契約解除料はNURO 光(H)が3,643円、NURO 光(M)が2,653円で、10ギガならNURO 光 10ギガ(H)が4,523円、NURO 光 10ギガ(M)が4,193円です。
たとえばNURO 光(H)を12か月目で解約した場合、工事費の残債36,648円と契約解除料3,643円を合わせ、合計で40,291円の支払いが発生します。
賃貸住宅の退去時に原状回復として回線撤去を求められた場合の撤去工事費19,800円や、レンタル機器を送り返す送料(80サイズで約1,450円が目安・元払い)は、この金額に含まれていません。
ただし、特典の解説で触れたとおり、開通月を含む3か月目末日までに解約手続きが完了すれば、月額基本料金・工事費残債・契約解除料は免除されます。
解約の申請は1〜25日に受け付けられると最短で当月末の解約、26日以降になると翌月末の解約扱いになるため、詳しい解約手続きの締め日や費用の内訳を事前に確認しておくと安心です。
4. プロバイダやホームゲートウェイの機種は選べない
NURO光はプロバイダ一体型サービスのため、プロバイダはソニーネットワークコミュニケーションズに固定されており、他社を選ぶことはできません。
また、自宅に設置されるONU兼Wi-Fiルーター(ホームゲートウェイ)の機種も自分で指定することはできず、用意された機種を使うことになります。
2.5ギガプラン向けのホームゲートウェイは、有線LANで概ね2.5Gbpsに対応したポート(2.5GBASE-T)が機種ごとに1つだけで、その他のLANポートは最大1Gbpsです。中には有線ポートがすべて最大1Gbpsの機種もあります。
オンラインゲームをする人は、IPv4の接続方式にも注意が必要です。NURO光では従来の接続方式からMAP-E方式への移行が進められており、MAP-Eが適用された環境では特定ポートを利用する一部のオンラインゲームや外部へのサーバー公開が利用できず、ポート開放の個別サポートもありません。
5. ホームゲートウェイ代の550円は、自分のルーターを使っても毎月かかる
NURO光では、Wi-Fi機能付きのホームゲートウェイのレンタル(月額550円)が必須となっており、この機器のレンタルだけを解約することはできません。
手持ちの高性能な市販Wi-Fiルーターを使いたい場合でも、毎月550円の機器料金は必ず発生します。
さらに、ホームゲートウェイ本体のルーター機能だけをオフに設定することはできないため、市販のWi-Fiルーターをつなぐ場合はアクセスポイントモード(APモードまたはブリッジモード)に切り替えて接続する必要があります。
6. プランは建物で決まり、あとから10ギガへ変更するには申し込み直しになる
NURO 光(H)とNURO 光(M)のどちらが適用されるかは、住所と建物の情報によって自動的に決まり、利用者が選ぶことはできません。
集合住宅であっても総戸数が39戸以下の場合はNURO 光(H)となるため、毎月の支払額は5,720円(ホームゲートウェイ代込)で工事も原則2回と、戸建てと同じ扱いになります。
また、新規申し込み時に2.5ギガプランか10ギガプランかを選びますが、契約を結んだあとからプランだけを切り替えることはできません。
利用開始後に10ギガへ変更したくなった場合は、現在の契約を解約して新規に申し込み直す形となり、更新月以外であれば契約解除料や工事費の残債が一括請求されます。さらに再度の工事に伴い、インターネットが使えない期間が生じる可能性もあります。
NURO光が向いている人・向いていない人
かんた
こうめメリットとデメリットを総合すると、NURO光が自分に合っているかどうかは、提供エリア内にある住居に3年以上住む予定があるかが最大の選択基準になります。
NURO光が向いている人
- 提供エリア内に住んでいて、当面3年以上は引っ越す予定がない人
- 家族で高画質動画の視聴、オンラインゲーム、大容量ファイルのやり取りを快適に行いたい人
- 戸建てにお住まいで、他社の1ギガプランと同等の月額のまま回線速度を上げたい人
- ソフトバンクまたはワイモバイルのスマホを家族で利用している人
- プロバイダ一体型で、契約や支払いの管理をシンプルにまとめたい人
NURO光が向いていない人
1〜2年以内に引っ越す可能性がある人は、解約時に工事費の残債を一括請求されるリスクが高く、NURO光の割安さを活かしきれません。引っ越しが多い人は、契約期間の縛りや工事費負担が少ない回線を検討するのが無難です。
申し込み後すぐにネットを使いたい人も、戸建てでは開通まで1〜2か月ほどかかるため、急ぎの場合は工事不要ですぐ使えるSoftBank Airなどのホームルーターや、開通が早い光回線を検討するとよいでしょう。
賃貸住宅で大家さんや管理会社の工事承諾をもらえない人は、NURO 光(H)の屋外・宅内工事自体が行えません。
40戸以上のマンションで通信速度よりも毎月の安さを最優先したい人は、ドコモ光やSoftBank 光の1ギガプランを選んだほうが、月額料金を330〜550円ほど抑えられます。
オンラインゲームで特定のポート開放が欠かせない人は、MAP-E方式が適用された場合に設定が制限される可能性があるため、固定IPや個別設定に対応した回線が向いています。
NURO光のメリット・デメリットに関するよくある質問
- 2.5ギガと10ギガは、どちらを選べばいいですか?
10ギガプランを選ぶと、月額基本料金はNURO 光(H)で880円、NURO 光(M)で1,540円高くなります。
パソコンやルーターのLANポートが1Gbpsまでしか対応していない場合、有線接続でもそこが通信速度の上限となるため、10ギガの性能を発揮するには端末側の対応環境も必要です。
一般的な動画視聴やオンラインゲーム、テレワークであれば2.5ギガプランでも十分高速です。公式サイトの住所判定画面では2.5ギガと10ギガの両方の提供可否が同時に表示されるため、提供状況と月額差額を照らし合わせて選びましょう。
- 支払いに口座振替は使えますか?
口座振替を利用できるのはNURO 光(H)およびNURO 光 10ギガ(H)のみで、NURO 光(M)およびNURO 光 10ギガ(M)では利用できません。
40戸以上の集合住宅向けのNURO 光(M)では、クレジットカードまたは携帯電話料金との合算支払い(キャリア決済)から支払い方法を選択します。
- マンションに住んでいますが、NURO 光(H)とNURO 光(M)のどちらになりますか?
建物の総戸数が39戸以下の集合住宅はNURO 光(H)、40戸以上の集合住宅はNURO 光(M)です。
プランは利用者が選ぶのではなく、公式サイトの「お申し込み」画面で郵便番号と住所を入力することで自動的に決まります。
まとめ|NURO光はエリア内で長く使う人ほどメリットが大きい
NURO光の最大のメリットは、下り最大2.5Gbpsの高速回線を、戸建てなら他社の1ギガとほぼ同じ毎月5,720円(ホームゲートウェイ代込)で使える点です。
オプション加入不要のキャッシュバックや開通月を含む3か月目まで月額基本料金が無料になる特典があり、プロバイダ料金込みで窓口が1つにまとまる使いやすさも備えています。
一方で、提供エリアや建物による制限があり、戸建てでは開通まで1〜2か月かかる点や、3年以内に解約すると工事費の残債が一括請求される点には注意が必要です。
使えるプランが分かったら、3年以上住み続ける見通しがあるかを考えてから申し込めば、デメリットの多くは前もって避けられます。










