「NURO光は工事が2回あって開通まで待たされる」と聞くと、申し込む前から少し身構えてしまうのではないでしょうか?
賃貸や持ち家を問わず、壁に穴をあける必要があるのかも気になるところです。
工事が2回になるのは戸建てと39戸以下の集合住宅向けのNURO 光(H)で、40戸以上のマンション向けのNURO 光(M)なら宅内工事の1回で済みます。
開通まで長引く主な原因は、屋外の配線ルートで道路や電柱を使うための申請や、設備の準備が必要になるためです。
許可が下りるまでの順番待ちは自分では早められませんが、申し込み画面でそのまま宅内工事を予約し、今のネットを開通まで解約しないでおけば、ネットが使えない期間を作らずに乗り切れます。
壁の穴あけやビス留めについても、工事が始まる前に担当者へ既存の配管やテープ固定を相談でき、賃貸で大家さんの承諾が得られなければ無料でキャンセルが可能です。
NURO光の工事が2回になるのは戸建てと39戸以下の集合住宅
NURO光の工事回数は、建物の規模に応じて決まるプランによって異なります。
戸建てと39戸以下の集合住宅はNURO 光(H)となり、工事は宅内工事と屋外工事の2回に分かれる仕組みです。
一方、40戸以上の集合住宅はNURO 光(M)が適用され、宅内工事の1回だけで開通します。
建物とプラン | 工事 | 開通の目安 |
|---|---|---|
戸建て | 2回 | 1〜2か月 |
39戸以下の | 2回 | 1〜3か月 |
40戸以上の | 1回 | 最短 |
建物ごとのプランと工事回数・開通目安
どちらのプランになるかは自分では選べず、申し込む際に入力する住所と建物の情報で自動的に決まります。
10ギガを選んだ場合も工事回数は同じで、NURO 光 10ギガ(H)は2回、NURO 光 10ギガ(M)は1回です。
「戸建ての工事が1回になった」という情報を見かけることがありますが、工事が原則1回だったのは、2026年8月で新規受付を終えた旧プランです。
現在申し込めるNURO 光(H)は、原則として宅内と屋外の2回工事を行います。
なお、表の開通期間はあくまで目安であり、周辺の配線状況によってはさらに時間がかかるほか、中国・東北エリアではさらに1〜2か月を要する場合もあります。
かんた
こうめ2回の工事で異なるのは、作業を行う場所と担当する範囲です。
1回目の宅内工事では、建物の外壁に光キャビネットという回線設備を取り付け、室内まで光ケーブルを引き込んでホームゲートウェイ(Wi-Fiルーター機能付きのONU)を設置します。
続く2回目の屋外工事では、近くの電柱から光ケーブルを引き込み、外壁の光キャビネットへつないで回線を開通させます。
宅内工事・屋外工事のどちらも、ホームゲートウェイの設置場所や工事内容を相談できる人の立ち会いが必要です。
契約者本人と電話などで連絡が取れる状態であれば、家族や友人が代わりに立ち会っても構いません。
また、2階建て以下の建物では、屋外工事のあとに利用者自身でホームゲートウェイを設置する場合があります。
開通後に機器を接続しないまま放置していても月額の利用料金は発生するため、屋外工事が終わったら早めに機器をつなぎましょう。
例外として、建物の工法によっては工事が1回で済む場合や、解約済みのNURO光設備が残っていて条件を満たすときに立ち会い不要の無派遣工事となるケースもあります。
どちらも利用者が自分で選べるものではなく、建物の設備状況に応じて案内される仕組みです。
申し込みから開通までの流れ|宅内工事と屋外工事の間があく
NURO 光(H)の2回の工事は、連日続けて行われるわけではありません。
宅内工事が終わってから屋外工事を予約できるようになるまで、30日程度かそれ以上の間があくこともあります。
家の中から伸ばした線と電柱から引っ張ってきた線が、外壁の光キャビネットで合流して初めて1本の回線になるため、2回目の屋外工事が終わるまではインターネットを使えません。
申し込みから開通までの具体的な手順を見ておきましょう。
- 住所と建物を入力して申し込む
NURO光公式サイトの「お申し込み」から郵便番号や住所、建物のタイプを入力すると、提供エリアの判定と適用されるプランが分かります。
- 宅内工事の希望日を予約する
申し込み完了後にそのまま工事日の予約画面へ進み、宅内工事の希望日を選べます。予定が決まっていない場合は後日の予約も可能です。
- 宅内工事に立ち会う
当日は工事担当者とホームゲートウェイの設置場所を相談し、外壁の光キャビネット設置から室内までの配線作業を終えます。
- 屋外工事の日を予約する
屋外工事の準備が整うとSMSで案内が届くため、オンライン工事予約画面やアプリから都合の良い希望日を登録する流れです。
- 屋外工事が終われば開通
電柱からの光ケーブルが接続されたらホームゲートウェイに機器をつなぎ、パソコンやスマホでインターネットが使えるか確認しましょう。
申し込み時に宅内工事の希望日を選択した場合は、約3〜4日後に携帯電話番号(SMS)やメールアドレス宛に工事日決定の連絡が届きます。
希望した日程で手配できないときは登録した電話番号へ調整の連絡が入り、申し込み時に希望日を選ばなかった場合も、準備が整い次第電話またはSMSで案内が来る流れです。
なお、宅内工事の前でも屋外工事の枠を確保できる場合は、最短日で手配の案内がメールやSMSで届くこともあります。
40戸以上の集合住宅向けのNURO 光(M)では、申し込みから1〜2日後を目途にSMSまたは電話で工事日調整の連絡が入り、開通までの工事は宅内工事の1回だけです。
ただし、建物の都合で連絡が遅れる場合や、物件に導入された設備によっては複数回の工事が必要になるケースもあります。
NURO光の工事が遅いと言われる理由は屋外配線の申請と準備
開通まで通常より時間がかかるのは、屋外工事の前に大規模な準備工事や関係各所への申請が必要になったときです。
公式サポートでは、予約までに時間がかかる主なケースとして次の7つが挙げられています。
- 電柱が遠い、途中に障害物がある、新築や新興住宅地であるなどの理由で、配線ルートの確保や設備の増設工事が必要になる
- 国道や私道、電柱を地中化している地域を通すため、国や道路の所有者へ道路使用許可の申請が必要になる
- 河川や鉄道の高架下・沿線を通すため、関係省庁や自治体への申請が必要になる
- 電力会社が所有する電柱や私有地の電柱を通過するため、所有者への利用許可申請が必要になる
- 電柱のケーブルの高さが足りず、既存の電話線や電力線を1本ずつ上へ引き上げる工事が必要になる
- 私道や民地への立ち入り、または近隣の敷地の上空にケーブルを通すため、近隣住民からの承諾が必要になる
- 集合住宅のMDF(電話線や光回線が集まる共用設備)に空きがなく、設備の増設工事や理事会での審査が必要になる
かんた
こうめこれらはNURO光や工事会社だけで進められる作業ではなく、行政機関や電柱の所有者、近隣の方からの許可が下りるのを待つ必要があります。
そのため、申請や大規模工事の途中でサポート窓口へ問い合わせても、具体的な開通の目途は答えられないと案内されています。
現在の準備状況はオンライン工事予約画面から確認できるため、連絡を待ちつつ、開通が延びても困らないように手元のネット環境を整えておくのが確実です。
工事の遅れで困らないために申し込み後にしておくこと
屋外配線の申請期間は自分では縮められませんが、工事の予約手順と今の回線を解約する時期を押さえておけば、開通までの不便を防げます。
- 宅内工事の予約:申し込み完了画面からそのまま希望日を選び、約3〜4日後の決定連絡を待つ
- 屋外工事の予約:予約可能のSMSが届いたら、工事枠が埋まる前に早めの希望日を登録する
- 今のネット回線:NURO光の屋外工事が終わり、実際に通信できるまで解約しない
後回しにすると予定を合わせるだけでも日が過ぎてしまうため、賃貸の承諾待ちなどの事情がなければ、申し込み画面の流れでそのまま宅内工事の希望日を入れておくのが近道です。
なかでも特に気をつけたいのが、今使っているインターネット回線を解約するタイミングです。
開通日が確定しないうちに今の回線を解約してしまうと、屋外工事を待つあいだ、自宅でネットがまったく使えなくなる恐れがあります。
NURO光が開通して、実際にインターネットへつながるのを見届けてから今の回線を解約しましょう。
また、固定電話の番号をNURO 光 でんわへ引き継ぐ場合は、番号引き継ぎの手続きが完了したあとに、今のネット回線を解約する順番になります。
引っ越しなどで今の回線を先に解約するしかない場合は、NURO光の申込者向けに最大2か月500円で借りられるレンタルWi-Fi(マイページから申し込み)などの開通までのつなぎを用意しておくと安心です。
穴あけを避けたいときに工事前に確認すること
既存の配管やエアコンのダクトを利用できれば、壁に新しい貫通穴をあけずに光ケーブルを引き込める場合があります。
また、40戸以上のマンション向けのNURO 光(M)では、基本的に壁への穴あけは発生しません。
ただし、NURO 光(H)では建物の構造によって穴あけやビス留めが必要になることがあり、穴あけなしで工事できるという保証はない点に注意が必要です。
かんた
こうめ工事で発生する穴には、光ケーブルを室内へ通す引き込み穴(貫通穴)と、機器やケーブルを外壁に固定するビス穴の2種類があります。
この2つを分けて把握しておくと、工事当日に担当者へ何を相談すればよいかがはっきりします。
引き込み穴は既存のエアコンダクトや配管を使う
光ケーブルを建物の外から室内へ引き込む際は、建物の美観に配慮し、既存の配管やエアコンダクトを極力利用します。
既設の配管を通せる場合は室内の電話プレートなどを光アウトレットに交換し、エアコンダクトから引き込む場合は室内に光ローゼット(光コンセント)を取り付ける仕組みです。
これらの通り道が使えない場合に限り、外壁や室内の壁に新しく貫通穴をあける工事が必要になることがあります。
宅内工事では、外壁のビス留めをテープでの固定に代えられることもある
宅内工事で外壁にビス留めを行うのは、光キャビネットの設置で4か所程度、光ケーブルを固定する部材(クリート)1つにつき1か所です。
ビス穴の大きさは直径3〜4mm程度(ねじ頭は直径6mm程度)で、ビス留めの際は必ず防水処理も行われます。
宅内工事でビス留めが難しい場合は、壁面用の両面テープと、部材の落下を防ぐ吊り線で光キャビネットやケーブルを固定する方法も相談可能です。
ただし、外壁の材質によっては両面テープ施工ができなかったり、撤去時に外壁の素材や塗料が剥がれたりするリスクがあります。
また、2回目の屋外工事で電柱からの光ケーブルを外壁に固定する金具(引留金具4か所程度、クリート1つにつき1か所)は、ビス留め施工のみの対応です。
すでに外壁にある引留金具を利用できる場合は、新しく金具をビス留めせずに済みます。
工事当日は作業が始まる前に相談する
外壁への穴あけやビス留めをなるべく避けたい場合は、工事当日に作業が始まる前に担当者へ希望を伝えておきましょう。
- 新しい貫通穴をあけずに、既存の配管やエアコンダクトから引き込めるか
- ビス留めが必要になる場所と箇所数はどれくらいか(既設の引留金具を使えるか)
- 宅内工事の光キャビネットやケーブル固定を、壁面用の両面テープと吊り線に代えられるか
当日の現地確認で穴あけが必要と判断され、どうしても避けたい場合は、その場で工事を中止することもできます。
また、宅内工事を実施したあとに建物の環境などで提供できないと判断された場合も、申し込みはキャンセルとなり、実施した工事の費用はかかりません。
賃貸やマンションでNURO光の工事の承諾をもらう方法
賃貸の戸建てや39戸以下の集合住宅でNURO 光(H)を申し込む場合は、大家さん(建物所有者)や管理会社から工事の承諾を得る必要があります。
承諾を得る期限の目安は、工事日の1週間前までです。
許可が確認できないと当日の工事を実施できないため、承諾が取れるか不安な場合は、申し込んだ直後に工事日を予約せず、許可を得てからマイページで予約しても構いません。
もし大家さんや管理会社から工事の承諾が得られなかった場合は、無料でキャンセルが可能です。
かんた
こうめ大家さんや管理会社へ説明する際に役立つのが、NURO光公式の戸建て向け工事内容説明書(集合住宅の場合はマンション向け工事内容説明書)です。
建物所有者の費用負担が一切ないことや、既存の配管を極力利用して美観に配慮すること、当日に穴あけが必要と判断された場合はその場で中止できることを伝えて、まずは宅内工事の許可をもらえるか相談してみましょう。
なお、ビス留めによる3〜4mm程度の穴があいた場合でも、退去時に撤去工事(別途撤去工事費19,800円)を依頼すれば穴埋めが可能です。
自分で許可を取るのが難しいときは、申し込み後にNURO光の会員サポートへ相談し、承諾の代行を依頼することもできます。
一方、40戸以上のマンション向けのNURO 光(M)では、原則として自分で工事の許可を取る必要はありません。
ただし建物の状況によっては所有者への連絡を求められる場合があるほか、集合住宅の共用部(MDFなど)が施錠されている物件では、工事日当日の解錠手配を管理会社などへお願いしておく必要があります。
管理会社・大家さんへの相談例文
自室にNURO光を導入したいと考えており、工事の承諾についてご相談したくご連絡いたしました。
既存の配管やエアコンダクトを極力利用して施工し、もし当日に壁への穴あけが必要と判断された場合はその場で工事を中止することも可能と案内されております。
穴あけやビス留めに関する取り決めと、共用部(MDF等)で作業する際の解錠手続きについて教えていただけますでしょうか。
NURO光公式の建物所有者さま向け工事内容説明書をご確認いただいたうえで、まずは宅内工事の許可をいただけるかご相談させてください。
NURO光の工事費は55,000円、36回の割引で実質無料
NURO光の基本工事費は55,000円ですが、36回の分割払いと同じ金額が毎月割り引かれるため、36か月継続すれば実質無料になります。
工事 | 工事費 | 割引 |
|---|---|---|
通常の | 55,000円 | 毎月同額 |
無派遣 | 9,900円 | 毎月同額 |
平日に立ち会うのが難しく、NURO 光(H)またはNURO 光 10ギガ(H)の宅内工事を土日祝日に指定する場合は、追加費用として3,850円の土日祝日工事費がかかります。
2回目の屋外工事は、土日祝日に実施しても追加費用は発生しません。
また、悪天候や現場でのトラブルによって工事を完了できなかった日程については、土日祝日工事費は請求されない仕組みです。
注意したいのは、36回の分割払いが終わる前に途中解約すると、まだ支払っていない工事費の残債が一括で請求される点です。
例外として、NURO光公式サイトのキャッシュバックキャンペーンにある月額基本料金が最大3か月無料になる特典の対象で、開通月を含む3か月目の末日までに回線の解約が完了した場合は、基本料金だけでなく工事費残債や契約解除料も免除されます。
解約を申し出た日ではなく「回線解約の完了日」が基準となるため、電話番号の引き継ぎなどで解約完了が4か月目以降にずれ込むと残債が請求されます。
なお、回線の撤去工事費や有料オプション料金、レンタル機器の返送料はこの免除の対象外です。
NURO光の工事の予約連絡が来ないときの確認先
工事日の案内がなかなか届かないときは、まずオンライン工事予約画面を開いて現在の準備状況を確認しましょう。
画面は、SMSで届いたURL、マイページの「工事日予約や進捗確認」ボタン、NURO 光アプリのどれからでも開けます。
宅内工事から30日以上たっても連絡がなく、状況を知りたい場合は、開通センターの問い合わせ窓口が利用できます。
- メッセージサポート(マイページ):AIチャットが24時間対応し、オペレーターには9:00〜18:00につながる窓口(年末年始・指定メンテナンス日を除く)
- 電話窓口(開通センター):0570-099-118、またはIP電話・携帯かけ放題向けの03-6705-5839(受付時間9:00〜18:00、年末年始・指定メンテナンス日を除く)
電話窓口はオペレーターへ直接つながるのではなくAIボイスボットが応答するため、音声案内に従って「工事」と発話して進める仕組みです。
工事予約画面の表示の見方や、開通を待つかキャンセルするかの考え方は、工事が遅いときの代替案と待つかどうかの考え方の記事で詳しく説明しています。
NURO光の工事に関するよくある質問
- 管理会社に工事を断られたら、申し込みをキャンセルできますか?
自宅の工事がまだ行われていなければ、大家さんや管理会社から承諾が得られなかったときも無料でキャンセルできます。
宅内工事が終わったあとに利用者都合でキャンセルし、設置した設備の撤去も希望する場合は撤去工事費がかかります。なお、宅内工事のあとに建物の設備状況などで提供できないと判断された場合は、工事費用は発生しません。
- 雨の日でも屋外工事は行われますか?
雨の日に必ず実施されるとは限らず、悪天候や現場の状況によって作業を終えられない場合は日程が再調整になります。
悪天候や現場トラブルで完了できなかった日程については、土日祝日工事費も請求されません。
- 解約するとき、光ファイバーの撤去工事は必要ですか?
持ち家であれば設備を残したままでも構いませんが、賃貸住宅などで大家さんや管理会社から原状回復を求められた場合は撤去工事が必要です。
現在申し込めるプランの撤去工事費は19,800円で、解約後に公式の専用フォームから申し込みます。退去時に撤去工事を依頼すれば、外壁のビス留めの穴埋めも可能です。
設備を撤去しない場合でも、室内のホームゲートウェイ(ONU)は返却が必要です。
まとめ|NURO光の工事は2回。待つ期間と穴あけの相談を知っておこう
NURO光の工事が2回になるのは戸建てと39戸以下の集合住宅向けのNURO 光(H)で、宅内工事から屋外工事の予約まで30日程度あくこともあります。
屋外の配線ルートで申請や設備の準備が必要になると開通はさらに先になりますが、申し込み画面で宅内工事を早めに予約し、開通するまで今のネットを解約しないでおけば、ネットが使えない期間は作らずに済みます。
壁の穴あけやビス留めを避けたいときは、作業が始まる前に既存の配管や両面テープ固定を使えるか工事担当者へ相談し、賃貸なら工事日の1週間前までに、公式の工事内容説明書を見せて大家さんの承諾をもらうことが欠かせません。
自宅が提供エリアに入っているかや、どちらのプランになるかは、NURO光公式サイトの「お申し込み」から住所と建物を入力するとその場で確認できます。
万が一、申し込み後に大家さんの承諾が得られなかった場合でも工事前なら無料でキャンセルできるため、まずは自宅の建物で申し込めるプランを確かめてみてください。










