ドコモ光のプロバイダをOCN インターネットにするか迷うとき、実際に速いのか、「遅い」「料金が高め」といった評判が自分に当てはまるのかは気になるところです。

利用者の測定結果を見ても、OCN インターネットの下り平均速度はドコモ光のプロバイダ15社の中で1位です。

ドコモのスマホを使っている人なら、指定窓口の現金還元やスマホのセット割、1ギガ向けのWi-Fi 7対応ルーター無料レンタルも利用できます。

一方で、ポート開放が必要なゲームやサーバーには向かない点や、乗り換え直後の注意点など、申し込む前に知っておきたい弱点もあります。

OCN インターネットはドコモ光のタイプAのプロバイダ

OCN インターネットはドコモ光とセットで契約するプロバイダのひとつで、料金の区分はタイプAです。

なお、以前の「OCN 光」や「OCN for ドコモ光」は新規・転用・事業者変更の受付を終了しており、すでに利用中の人はそのまま使い続けられます。

ネット上で検索すると旧サービスの口コミも混ざって出てくるため、評判を読むときは投稿された日付とサービス名を確かめておくと混乱しません。

月額料金はタイプAのプロバイダならどこも同じ

2年定期契約の月額料金はプロバイダ料金込みで、1ギガ戸建てが5,720円、マンションが4,400円、10ギガは住居を問わず6,380円です(定期契約なしは1ギガ戸建て7,370円、マンション5,500円、10ギガ8,030円)。

口コミで「料金が高め」という声を見かけることがありますが、ドコモ光の月額料金はタイプAのプロバイダならどこを選んでも同額です。

プロバイダごとの差は毎月の基本料金ではなく、通信速度や窓口の還元特典、サポート体制に出ます。

月額が220円異なるタイプBとの違いは、ドコモ光のタイプAとタイプBの違いで詳しく比較しています。

ドコモのスマホならセット割で月最大1,210円引き

ドコモのスマホと組み合わせると、ドコモ光セット割でスマホ1台あたり毎月最大1,210円が割引されます(ahamoやirumoの0.5GB、ギガライトの1GB以下などは対象外)。

割引は光回線の利用料からではなく毎月のスマホ料金から引かれる仕組みで、光電話などの有料オプションに入らなくても適用されます。

ファミリー割引を組んでいる家族なら離れて暮らす家族も含めて最大20回線まで割引の対象になるため、家族にドコモ利用者がいるほど通信費全体を抑えやすくなります。

契約や請求はドコモ、設定やメールはOCNに問い合わせる

ドコモ光とOCN インターネットの組み合わせでは、回線の契約や毎月の請求・解約はドコモ、メールやセキュリティ・設定サポートはOCNと、用件によって問い合わせ先が分かれます。

OCN(タイプB)から変更するときは電話窓口を使う

すでにドコモ光で旧来のOCN(タイプB)を使っている人がOCN インターネット(タイプA)へ変える場合、ドコモ インフォメーションセンター(電話)で申し込めばメールアドレスや接続設定などを引き継げます(事務手数料3,300円、一部引き継げないサービスあり)。

ドコモオンライン手続きで変更するとメールアドレスなどを引き継げず、OCN(タイプB)の契約が解約になるため注意してください。

なお、契約後のプロバイダ変更はOCN指定窓口の現金還元の対象外となります。

速度の評判|実測の平均はドコモ光のプロバイダで上位

速度測定サイト「みんなのネット回線速度」に、直近3カ月で投稿された「ドコモ光×OCN」の測定結果の平均です。

測定の区分

下りの平均

全体

680.34Mbps

夜の時間帯

587.29Mbps

有線接続

1,000.99Mbps

Wi-Fi接続

456.93Mbps

IPoE接続

733.28Mbps

PPPoE接続

325.94Mbps

ドコモ光×OCNの平均速度(直近3カ月・23,270件)

出典:みんなのネット回線速度「ドコモ光×OCN」の投稿集計

全体の上りの平均は536.05Mbps、応答の速さを示すPing値は23.14msでした。

同じサイトの集計では、OCNの下りの平均はドコモ光のプロバイダ15社の中で1位です。

測定件数の多いほかのプロバイダを見ると、GMOとくとくBBは605.1Mbps、BIGLOBEは545.02Mbpsにとどまります。

回線が混み合う夜の時間帯(20時〜22時59分)は全体より下がるものの、それでも下り平均587.29Mbpsを保っています。

ただし、この平均には1ギガと10ギガ、有線とWi-Fiの結果が混ざっていて、自宅で同じ速度が出る保証にはなりません。

かんた
OCNにすれば、ぼくの家でも1000Mbpsくらい出るのかな?
こうめ
それは家の設備やルーターしだいなんだにゃ。有線でつないだ人の平均が高いだけで、Wi-Fiやマンションの配線によって大きく変わるよ。

「遅い・つながらない」という口コミが出る理由と対処法

平均速度が高い一方で、「遅い」「つながらない」といった声を見かけることもあります。

プロバイダそのものではなく、自宅のWi-Fi環境やルーターの規格、乗り換え直後の切り替わり待ちが原因になっていることがあります。

  • Wi-Fi環境や機器の一時的な不調:Wi-Fiで測った平均(456.93Mbps)は有線(1,000.99Mbps)の半分以下です。急に遅くなったりつながらなくなったりしたときは、まずONU(回線終端装置)とルーターの再起動を試してみてください。
  • 非対応ルーターやPPPoE接続のまま使っている:OCN インターネットは、混みやすい設備を通らないIPoE(OCNバーチャルコネクト)を1ギガ・10ギガとも追加料金や申し込みなしで使えます。ただし利用にはOCNバーチャルコネクト対応ルーターが必要で、非対応機や従来のPPPoE接続(平均325.94Mbps)ではIPoE(平均733.28Mbps)の速さを活かせません。
  • 切り替え直後のIPoE解約待ち:ほかのプロバイダでIPoEを使っていた人は、前のIPoEの解約が終わるまでOCNのIPoEを使えません(10ギガでプロバイダ変更を伴う切り替えでは、数時間〜数日の一部・全体不通が生じる場合もあります)。公園のブランコで前の人が降りるまで次の人が乗れないのと同じで、前の契約のIPoEが外れるまでは順番待ちになります。
  • マンションの配線方式による上限:建物の共用部から電話線を使うVDSL方式やLAN配線方式のマンションタイプでは、最大速度が100Mbpsにとどまります。この配線方式ではプロバイダやルーターを変えても上限を超えられないため、平均速度の高さだけで期待しすぎないほうが無難です。

機器のつなぎ方や設定に不安がある場合は、初回無料の訪問サポート「OCN開通とことんサポート」でスタッフに設定を任せるのもひとつの方法です。

詳しい原因の確かめ方や速度の改善手順は、ドコモ光の速度が遅いときの原因と対処法で解説しています。

契約前に知っておきたい弱点

ポートの開放が必要なゲームやサーバーは使えないことがある

OCNのIPoEは1つのIPv4アドレスを複数の契約者で共有する仕組みのため、使えるポートの番号と数に制限があります。

そのため、ポートの開放が必要な一部のオンラインゲームや自宅サーバー、IPアドレスの共有に対応していないサービスは使えない場合があります。

1ギガなら従来のPPPoE方式も使えますが、10ギガはIPoEだけで、PPPoEへは切り替えられません。

遊ぶ予定のゲームや使いたいサービスがあるなら、契約前に推奨環境を確認しておきましょう。

ドコモのスマホがないと現金還元やセット割は受けられない

ドコモ光でプロバイダにOCN インターネットを選ぶこと自体は、他社のスマホを使っていても可能です。

ただ、OCN指定窓口の特典はドコモの携帯電話を契約している人(OCN モバイル ONEは対象外)が対象です。

ドコモ光セット割もドコモのスマホとペア回線を設定する場合に限られます。

他社のスマホを使っている人は、自分のスマホにセット割が利く光回線と比べたほうが通信費を抑えやすいでしょう。

かんた
スマホがドコモじゃないと、あんまりお得じゃないの?
こうめ
速さはスマホに関係ないけど、現金還元とセット割は受けられないんだ。家族のスマホの会社に合わせて選ぶのが近道だよ。

OCNの窓口の特典|現金還元とWi-Fiルーター

ドコモのスマホを使っている人がOCNの指定窓口から2年定期で申し込むと、OCNの窓口特典とドコモ光の公式特典を合わせて利用できます。

特典

内容

現金還元
(1ギガ)

37,000円
転用は32,000円

現金還元
(10ギガ)

新規・再利用は55,000円
事業者変更・転用は
30,000円

10ギガ
ワンコイン

最大6カ月間は
月額500円
7カ月目から6,380円

新規
工事料

相当額のdポイントを
24回に分けて進呈

他社の
解約金

実費相当を
最大100,000pt進呈

Wi-Fi
ルーター

1ギガ:無料レンタル
10ギガ:優待価格で購入

訪問
サポート

初回の基本メニューが
無料

現金還元は1ギガ最大37,000円・10ギガ最大55,000円

ドコモのスマホ契約者が指定窓口から2年定期で申し込むと、1ギガで37,000円、10ギガの新規・光回線再利用なら55,000円の現金が還元されます。

フレッツ光からの転用は1ギガで32,000円、事業者変更と転用の10ギガは30,000円です。

かんた
現金って、申し込んだらすぐもらえるの?
こうめ
すぐじゃないんだ。しばらく待ってから自分で手続きしないと、もらえないよ。

利用開始月の3カ月後の月末ごろにOCNのメールアドレス宛てに届く案内メールから、配信日から30日以内に口座を登録して受け取る流れです。

10ギガのワンコイン特典と工事料・解約金のdポイント還元

10ギガ(2年定期)を新規・光回線再利用・事業者変更・転用で申し込むと、利用開始月から最大6カ月間の基本料金が月額500円となり、7カ月目から通常の6,380円になります(1ギガからのプラン変更は対象外)。

新規申込の工事料実質無料特典は、工事料の請求そのものがなくなるわけではなく、工事料相当のdポイント(期間・用途限定)が利用開始月の7カ月後から24回に分けて進呈される仕組みです。

また、他社回線からの乗り換えで解約金や撤去費、機器の分割残債がかかった場合は、証明書の提出で実費相当として最大100,000ptのdポイント(期間・用途限定)が還元されます(転用と、home 5G・モバイルルーター(ポケットWi-Fi)からの乗り換えは対象外)。

1ギガはWi-Fi 7ルーターを無料レンタル、10ギガは優待購入

1ギガでは、Wi-Fi 7対応のルーター(WSR3600BEかArcher BE5000)を無料で借りられます。

発送のお知らせメールが届いた日から1年たつと所有権が移り、それより前に解約したときは送料を自己負担して返却します。

10ギガのルーターは無料レンタルではなく、対応機種を優待価格で買う形です(ドコモから10Gbps対応無線LANルーターを月550円でレンタルする方法もあります)。

訪問サポートは初回無料、セキュリティソフトは13カ月目から有料

設定に自信がない人は、スタッフが訪問して接続設定を行うOCN開通とことんサポートを初回の基本メニューに限り無料で使えます。

かんた
「とことんサポート」ってことは、ぼくがパソコンの達人になるまで毎日とことん隣で教えてくれるの?
こうめ
家庭教師じゃないから毎日は来ないよ。無料で来てもらえるのは最初の1回だけで、ネットやWi-Fiをつなぐ設定をまとめて手伝ってくれるんだ。

OCNを申し込んでから6カ月以内に別途申し込みが必要で、訪問日は回線工事の翌日以降、かつサポート申込から6日以降、接続設定は最大5台までです(無線LANアクセスポイント設定やOS初期設定などは各1台)。

訪問日の前日・当日のキャンセルや当日の不在でも1回の訪問とみなされ、無料の1回を使ったことになるため、日時は確実に在宅できる日を選んでください。

また、申し込めるセキュリティソフトは初回1契約に限り使い始めた月から12カ月無料ですが、13カ月目からは月627円かかります(無料期間は光回線の開通月ではなくソフトを使い始めた月から数えます)。

現金還元や各特典の細かな適用ルールと受け取り方は、キャンペーンの記事にまとめました。

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申し込みから利用開始までの流れ

OCNの指定窓口から申し込むときは、回線の申し込みのあとに届く「OCN会員登録証」を使ってWi-Fiルーターを別途申し込む流れです。

  1. Webから申し込む

    OCNの指定窓口から、ドコモ光とOCN インターネットを2年定期契約で申し込みます。

  2. OCNからの確認電話に出る

    申し込みのあと、オペレーターから申し込み内容を確認する電話がかかってきます。

  3. 会員登録証が届いたらルーターを申し込む

    郵送で「OCN会員登録証」が届いたら、記載のお客さま番号を使ってWi-Fiルーターの無料レンタル(1ギガ)または優待購入(10ギガ)を別途申し込みます。

    1ギガの無料レンタルは工事日の4日前までに申し込めば工事日までに順次発送され、3日前以降なら申込から4日後を目処に発送されるスケジュールです。

  4. 開通工事と機器の接続を行う

    工事日に回線を引き込み、ONUとルーターをつなげばインターネットを利用できます(同じ速度のまま乗り換える転用・事業者変更なら工事は不要です)。

途中で解約するときの費用

2年定期は、契約満了月とその翌月・翌々月の3カ月間に解約すれば解約金がかかりません。

それ以外の月の解約金は、1ギガ戸建てと10ギガが5,500円、1ギガマンションが4,180円です。

工事料相当のdポイントを24回に分けて受け取っている途中なら、解約の翌月からポイントが届かなくなり、分割の工事料の残りは原則翌月にまとめて請求されます。

解約の手続きを受け付けるのはOCNではなく、ドコモ(My docomo、ドコモショップ/d garden、電話)です。

機器の返却先や解約時の詳しい注意点は、ドコモ光の解約手順と費用で確認できます。

OCN インターネットが向いている人・向かない人

向いている人
  • ドコモのスマホを使っていて、現金還元とセット割を両方受けたい人
  • ドコモ光のプロバイダの中で、実測の平均速度が速いところを選びたい人
  • 1ギガでWi-Fi 7のルーターを無料で借りたい人や、初回の設定を訪問サポートに任せたい人
向かない人
  • au・ソフトバンクなど他社のスマホで、その会社のセット割を使いたい人
  • ポートの開放や固定のIPアドレスが必要なゲーム・サーバーを使う人
  • 案内メールを見て口座を登録する手続きや、ルーターの別申し込みを後回しにしがちな人

まとめ|OCN インターネットは速さとドコモのスマホとの相性で選ぶ

OCN インターネットは、利用者の測定の平均がドコモ光のプロバイダ15社の中で1位となっており、速さで選びやすいプロバイダです。

ドコモのスマホを使っている人なら、現金還元とセット割、1ギガのルーター無料レンタルがそろいます。

ポートの開放が必要なゲームやサーバーを使う人と、他社のスマホを使っている人は、ほかの選択肢とも比べてから決めてください。

申し込んだあとは、郵送される「OCN会員登録証」でのルーター申し込みと、利用開始月の3カ月後の月末ごろに届く現金還元の案内メールを見落とさないように手続きを進めましょう。