auひかりを申し込もうとすると、途中でプロバイダを選ぶ画面が出てきて、どこを選べばよいのか手が止まります。
回線設備やホームゲートウェイはどのプロバイダでもKDDIが用意するため、最大速度(1・5・10ギガ)や月額料金の定価は変わりません。
差が出るのは、キャッシュバックや月額割引などの特典、工事費が実質無料になるかどうか、そして受け取りまでの手間や時期です。
ここでは、窓口独自の還元が目立つGMOとくとくBB、月額割引が受けられるSo-net、KDDI直営のau one netの3社を比べ、住まい(戸建て/マンション)や電話の有無に合わせて、どこを選べば損をしにくいかをまとめました。
結論|auひかりのプロバイダはこう選ぶ
住まいのタイプと電話をつけるかどうかで、選ぶべきプロバイダはほぼ決まります。
戸建てで受け取れる現金を最大化したいならGMOとくとくBBが第一候補です。電話加入で82,000円、ネットのみでも72,000円のキャッシュバックがあり、月額料金3か月無料と工事費割引も付く窓口です。
受け取りの手続きを省いて工事費の負担をなくしたいなら、au one netが合います。キャッシュバック申請がいらず、毎月au PAY残高へ還元されるほか、電話とセットで工事費が実質無料になります。
So-netは開通直後の月額割引があるものの、戸建ては工事費割引がなく、キャッシュバックの受け取りも約3年後(35か月後)と遠いため、戸建てでは選びにくい窓口です。
マンションでも還元額の大きさならGMOとくとくBBが優勢です。ただし、建物の設備改修に伴って下り最大664Mbpsへ速度を上げる「タイプG(G契約)」への変更には対応していません。
将来タイプGへの変更を考えているなら、速度変更に対応しているau one netやSo-netが候補になります。ただしSo-netはマンションでも工事費割引がないため、初期費用の負担を抑えたいならau one netが合います。
- 戸建て:還元額を重視するならGMOとくとくBB、申請の手間を省き、電話とセットで工事費を全額割り引きたいならau one net
- マンション:受取額優先ならGMOとくとくBB、将来の高速化(G契約)を見据えるならau one net
かんた
こうめ手続きを忘れてキャッシュバックをもらい損ねるのが心配なら、申請がいらず毎月チャージされるau one netを選ぶのも賢い選択です。
なお、以前はBIGLOBEもauひかりのプロバイダとして公式Webページから申し込めましたが、2026年9月30日で新規受付を終了しています。すでにBIGLOBEでauひかりを使っている人は、そのまま使い続けられます。
最大速度・月額料金・エリアはどのプロバイダでも同じ
auひかりの申込画面には複数のプロバイダが並びますが、回線そのものはKDDIの光ファイバー網を利用するため、基本的なサービス仕様や定価は共通です。
かんた
こうめ- 最大速度:回線設備や提供されるホームゲートウェイは同じなので、プラン(1・5・10ギガ)が共通なら技術規格上の最大速度は変わらない
- 月額料金の定価:戸建てずっとギガ得プラン(ネットのみ)は1年目5,610円、2年目5,500円、3年目以降5,390円。マンションタイプV(16契約以上・ネットのみ)は4,180円
- 工事費の定価:戸建て48,950円、マンション33,000円
- スマホセット割:ネットと電話(月額770円)を契約すれば、auスマートバリューもUQ mobileの自宅セット割も3社とも対象
- 提供エリア:建物の場所や設備で決まり、プロバイダによって広がったり狭まったりしない
- KDDIの特典:他社の解約金を還元する「乗りかえスタートサポート(最大30,000円)」と「auスマートバリュー/自宅セット割ご加入特典(最大10,000円)」は3社とも対象(戸建てはずっとギガ得プランとネット+電話の申し込みが必要)
共通点が多い一方で、工事費を毎月の割引で相殺できるかや、キャッシュバックの金額・受け取り時期はプロバイダごとに大きく異なります。
また、申し込みができる窓口の形態も異なり、GMOとくとくBBはWeb専用窓口で店舗を持ちませんが、au one netはWebだけでなくauショップなどの店頭でも手続きが可能です。
同じプロバイダであっても、申し込む専用ページや窓口によって適用されるキャンペーン内容が変わる点にも気を配る必要があります。
マンションに住んでいる人にとっては、将来の速度変更に対応しているかも見逃せない違いです。
タイプVが導入されているマンションでは、建物の配線設備が改修されるとタイプG(V契約)へ切り替わり、そこから下り最大664MbpsのG契約へ速度変更できるようになります。
このG契約への変更を受け付けているのはau one netやSo-netなどで、GMOとくとくBBは変更手続きに対応していません。
同じマンションの同じ階に住んでいても、プロバイダの選び方しだいで速い契約に変えられる部屋と、そのまま据え置きになる部屋に分かれてしまいます。
マンションで少しでも通信速度を改善したいと考えている人は、この対応可否を事前に確認しておく必要があります。
GMO・So-net・au one netの特典と受け取り方
3社の違いがもっともはっきりと表れるのが、特典の還元額と受け取りまでの期間です。

図は戸建てでずっとギガ得プランを申し込んだ場合(GMOとくとくBBはネットのみ)のスケジュールで、So-netはマンションなら受け取りが1年早まります。
まずは住まいごとに、3社の特典と工事費の扱いを整理しました。
【戸建て(ずっとギガ得プラン)の特典比較】
プロバイダ | 還元 | 工事費割引 |
|---|---|---|
GMO | 現金 | 46,138円 |
So-net | 現金 | なし |
au one net | au PAY | 48,950円 |
※還元は電話なしの額で、GMOとくとくBBは電話ありなら82,000円です。工事費割引は電話ありの額で、ネットのみだとGMOとくとくBBは20,724円、au one netは21,996円に下がります。
※月額料金はGMOとくとくBBが3か月、So-netが5か月無料で、So-netは電話をつけると電話の月額770円が35か月割り引かれます。
【マンション(お得プランAなど)の特典比較】
プロバイダ | 還元 | 工事費割引 |
|---|---|---|
GMO | 現金 | 3回目 |
So-net | 現金 | なし |
au one net | au PAY | 33,000円 |
※マンションはお得プランA/お得プランの場合で、GMOとくとくBBの還元は電話ありなら82,000円です。工事費33,000円の割引は電話なしでも受けられ、GMOとくとくBBは最初の2回分が自己負担、So-netは割引がなく全額を自分で払います。
GMOとくとくBB|電話ありで82,000円還元、受け取りの手続きは2回
GMOとくとくBBは、3社のなかで受け取れる現金がいちばん多い窓口です。キャッシュバックはネットと電話のセットで82,000円、ネット単体の申し込みでも72,000円が受け取れます。
指定オプション(インターネット安心セキュリティー・スマホトラブルサポート+)を同時に申し込み、クレジットカード払いで3か月以上使うと2,000円が上乗せされ、ホーム10ギガなら電話なしでも102,000円に増えます。
キャッシュバックに加えて、月額料金が3か月無料(戸建てのずっとギガ得で最大16,830円、マンションのお得プランA・お得プランで最大13,365円。マンションのモデム料440円は対象外)になる特典も用意されています。
工事費については、戸建てのずっとギガ得でネットと電話を申し込むと3〜35回目に各1,398円、合計46,138円が割引され、最初の2回分にあたる2,812円は自己負担です。
ネットのみだと割引は3〜35回目の月628円(最大20,724円)に下がり、マンションはネットのみでも3〜23回目が割り引かれて、最初の2回分だけを自分で払います。
注意したいのは受け取りの手続きです。キャッシュバックは半額ずつ2回に分かれており、開通月から数えて11か月目と23か月目にGMOの基本メールアドレス宛に案内メールが届きます。
振込は口座を返信した翌月末の営業日です。申込から6か月以内に開通しなかった場合や、振込までに解約・プラン変更をした場合、未納で利用を止められた場合も特典の対象外となります。
スマホのカレンダーに通知を入れておくなど、見落とさない工夫が必要です。
So-net|月額5か月無料だが、工事費割引がない点に注意
So-netの特徴は、開通の翌月から5か月間にわたって月額基本料金が無料になる点です。
割引額は戸建てのずっとギガ得プランで最大28,050円、マンション(ミニギガ以外)のタイプV16契約で最大18,700円にのぼります。
キャッシュバックは30,000円(戸建てずっとギガ得・ギガ得、マンションはミニギガ以外が対象)です。
ただし、戸建てのずっとギガ得プランは利用開始から35か月後の15日から45日間が受け取り期間となっており、受取時期が開通から約3年も先になります。ギガ得プランやマンションの場合は23か月後から受け取れます。
受取時期になるとマイページやSo-net会員アプリから手続きを行いますが、受取月時点で支払い方法が登録されていないと受け取れません。45日の期限を過ぎると権利が失効します。
もっとも注意すべきなのは、So-netの特典には工事費の割引が含まれていない点です。
戸建ての48,950円はもちろん、マンションの33,000円も割引がなく、全額自己負担です。戸建てはずっとギガ得で電話(月額770円)が35か月割引になる仕組みがあるものの、工事費の負担が重く、キャッシュバックの時期も遅いため、戸建てであえてSo-netを選ぶ理由は乏しいと言えます。
マンションでも工事費が差し引かれないため、タイプV16なら月額無料の18,700円より工事費33,000円のほうが大きくなります。マンションでG契約への変更を見据えている人でも、初期費用を抑えたいならau one netが候補です。
au one net|工事費の割引が大きく、還元の申請がいらない
au one netは、auひかりを提供しているKDDI直営のプロバイダです。
キャッシュバックのような一括の現金還元はありませんが、ホーム1ギガのずっとギガ得プランならau PAY残高へ毎月1,250円、12か月で合計15,000円(ホーム10ギガは最大30,000円、マンションのお得プランA・お得プランは最大12,000円)が還元されます。
申込月から7か月目末までに料金が発生し、料金発生月の翌月末までにau PAYの利用登録を済ませておけば、翌々月から毎月自動で残高にチャージされます。
口座番号をメールでやり取りするような手続きがないため、口座の連絡を忘れて受け取り損ねることはありません。ただし、申込時のプランや速度を変更すると還元の対象外になります。
工事費については、戸建てでネットと電話をセットにすると、初期費用と同じ48,950円が35か月かけて全額割り引かれます(初回644円+628円×34回、電話770円×35回)。ネット単体の場合は割引が21,996円にとどまります。
一方、マンションの場合はネット単体でも初回1,443円+1,434円×22回(最大33,000円)の割引が適用され、実質無料になります。
還元額はGMOとくとくBBより少ないものの、工事費の割引が大きく、口座の手続きなしで還元を受け取れるのが強みです。auショップなどの店頭で相談しながら申し込めることや、マンションでG契約への変更に対応していることも選ぶ理由になります。
auひかりを申し込む前に決めておくこと
住まいのタイプと電話をつけるかどうかが決まれば、どのプロバイダを選ぶべきかは自然と絞り込めます。
- 提供エリアと建物の設備を調べる
戸建てかマンションか、建物の設備によって申し込めるプランが決まります。まずは自宅が提供エリア内か、どのタイプに対応しているかを確認します。
- 電話をつけるか決める
スマホのセット割(auスマートバリュー・自宅セット割)を使う人や、GMOとくとくBB・au one netで戸建ての工事費の割引を大きくしたい人は、ネットと電話(月額770円)をセットで申し込みます。
- 受取時期をカレンダーに登録する
GMOとくとくBBを選ぶ場合は11か月目と23か月目、So-netを選ぶ場合は受け取り開始月をカレンダーに入れておき、案内メールやマイページの見落としを防ぎます。
提供エリアの調べ方と、エリア外だった場合の代替回線の選び方は、次の記事で詳しく解説しています。
あわせて読みたい
auひかりのプロバイダ選びでよくある質問
- プロバイダによって提供エリアや通信速度に違いはありますか?
提供エリアや技術規格上の最大速度に違いはありません。KDDIの回線設備とホームゲートウェイを使用するため、同じプラン(1・5・10ギガ)であれば回線と機器は共通です。
- 契約後にプロバイダだけを変更することはできますか?
プロバイダのみを変更することはできず、一度auひかりを解約して新しく申し込み直す必要があります。
契約満了の月と翌月・翌々月以外に解約するとずっとギガ得プランで4,730円の契約解除料がかかるほか、工事費の分割払いが残っている場合は一括で請求されます。受け取り前のキャッシュバック特典も失効するため、最初のプロバイダ選びが重要です。
- スマホセット割(au・UQ mobile)はどのプロバイダでも使えますか?
どのプロバイダでも使えます。ネットと電話(月額770円)を同じプロバイダで契約すれば、GMOとくとくBB・So-net・au one netのいずれでもauスマートバリューやUQ mobileの自宅セット割が適用されます。
- キャッシュバックの手続きを忘れたらどうなりますか?
期限を過ぎると受け取り権利が失効します。GMOとくとくBBは案内メールが届いた月の翌月末まで、So-netは受け取り開始から45日間が期限です。
au one netの還元は口座の申請手続きがなく、期限までにau PAYの利用登録を済ませておけば毎月自動でチャージされます。
- 同じプロバイダでも申し込む窓口で特典は変わりますか?
変わります。公式サイト、Web限定のキャンペーン特設ページ、店舗など、窓口ごとにキャッシュバック金額や割引の条件が異なります。
特典を最大限に受け取るには、専用のキャンペーンページから申し込むことが大切です。
まとめ|受け取る金額と手間の少なさで選ぶ
auひかりはどのプロバイダを選んでも回線網や月額料金の定価は同じで、差がつくのは特典の還元額、工事費の割引、そして受け取りやすさです。
戸建てで受け取れる現金をできるだけ多くしたいなら、電話ありで82,000円(ネットのみ72,000円)のキャッシュバックと3か月無料が付くGMOとくとくBBが第一候補になります。ただし11か月目と23か月目のメール手続きを忘れない管理が必要です。
申請の手間をかけずに、電話とセットで工事費も実質無料にしたいなら、au PAY残高へ還元されるau one netが向いています。
マンションに住んでいて、将来タイプG(G契約)へ速度変更する可能性があるなら、変更に対応しているau one netを選んでおくと、建物が対応したときにそのまま変更できます。










