スマホがauやUQ mobileなら、光回線もauひかりにそろえたほうが安くなるのか、自宅で本当に使えるのかは気になるところです。
auひかりは、auやUQ mobileのスマホ代が安くなるセット割があり、戸建てなら年数とともに月額が下がっていく光回線です。
一方で、住んでいる地域や建物の設備によっては申し込めない場合があり、選ぶ窓口によってキャッシュバックや工事費の負担額も大きく変わります。
自宅で使えるかをまず確認し、月額料金やスマホ割の差額、窓口ごとの特典を順番に比べていけば、自分に合っているかを迷わず判断できます。
auひかりとは?NTT回線との違いと知っておきたい基本
auひかりは、KDDIが提供している光ファイバー回線サービスです。
ドコモ光やソフトバンク光、ビッグローブ光といった多くの光回線は、NTTのフレッツ光の設備を借りる「光コラボ」ですが、auひかりは光コラボではなく、KDDIが自社のサービスとして提供しています。
料金の仕組みも分かりやすく、月額料金の中に「回線利用料」「プロバイダ料」「宅内に置く有線ホームゲートウェイの機器レンタル料」があらかじめ含まれています。
かんた
こうめauひかりの提供エリアは?戸建てとマンションで決まり方が違う
auひかりを検討するとき、最初に確かめたいのが自宅が提供エリアに入っているかどうかです。
戸建て向けのauひかり ホームは、全国すべての都道府県で自由に申し込めるわけではありません。
大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山の関西6府県、愛知・静岡・岐阜・三重の東海4県、そして沖縄県の計11府県では、従来のauひかり ホームは提供されていません。それ以外の都道県でも、住所によっては申し込めないことがあります。
マンションの場合は地域に関わらず、住んでいる建物にauひかりの設備が導入されているかどうかで決まります。
かんた
こうめドコモ光やソフトバンク光など、NTTの光コラボ(ファミリータイプ)を自宅で利用中なら、その光ファイバー設備をそのまま再利用する「ホーム(S)」というプランで申し込める場合があります。
ホーム(S)で契約できるかも都道府県名では決まらず、KDDIのauひかり提供エリア検索に郵便番号と住居タイプを入れて、住所ごとに調べる仕組みです。

結果を見るだけなら申し込みにはならないので、実家や引っ越し先の候補の住所まで、気が済むまで調べてかまいません。
ただし、検索結果の画面はKDDI公式の申込窓口にもつながっています。
キャッシュバック額の大きいGMOとくとくBBなどの窓口から申し込む予定なら、結果を確認したあとはその窓口の専用ページへ戻って手続きを進めましょう。
自宅がエリア外だった場合の選択肢は、auひかりの対応地域の調べ方と提供外の代替回線で詳しく解説しています。
auひかりの料金は?戸建ては3年目以降が安い
auひかりの月額料金には、回線使用料やプロバイダ料金、有線接続用のホームゲートウェイ機器レンタル料が含まれています。ホームゲートウェイの内蔵Wi-Fi機能は月額有料ですが、市販のWi-Fiルーターを自分でつなぐ場合はWi-Fiの月額料はかかりません。
プラン | 月額 | 契約期間 |
|---|---|---|
戸建て | 1年目 | 3年 |
マンション | 4,180円 | 2年 |
主なプランのネットのみの月額と途中で解約したときの契約解除料(マンションはタイプV・16契約以上・モデム料込み)
戸建て向けのずっとギガ得プランは、利用年数が長くなるほど月額が段階的に下がり、3年目以降は5,390円になります。
契約期間は3年の自動更新で、契約満了の当月から翌々月までの3か月間(更新月)に解約すれば解除料はかかりません。
マンションの料金は建物に導入されている設備のタイプによってあらかじめ決まっており、自分でプランを選ぶことはできません。
表に挙げたタイプVの4,180円は、モデムのレンタル料(月440円)を含めた金額です。
ほかの設備タイプも、ネットのみの契約でタイプEの3,740円からマンション ミニギガの5,500円まで幅があります。
タイプ別の詳しい料金や電話オプション込みの費用は、auひかりの戸建て・マンション別の月額と実質費用で確認できます。
かんた
こうめホームゲートウェイでWi-Fiを飛ばす「Wi-Fiパック」は月660円ですが、auスマートバリューや自宅セット割が適用されている間は330円で利用できます。
固定電話サービスの「auひかり電話」は月770円(通話料は別)で、スマホのセット割を受けるためにはこの電話の契約が必須条件になっています。
au・UQ mobileのセット割はいくら?電話代を引いた差額で計算する
スマホとのセット割引は、auのスマホなら「auスマートバリュー」、UQ mobileなら「自宅セット割 インターネットコース」という名称です。
対象プランを利用していれば、スマホ1台ごとに毎月最大1,100円がスマホ料金から直接割り引かれます。
家族のスマホもまとめられ、1つのauひかりにつき最大10回線まで割引の対象です。
ただし、auのスマホミニプランなどのように割引額が550円にとどまるプランや、UQ mobileのコミコミプランやコミコミプラン+のようにセット割の対象外となるプランもあります。
また、オンライン専用プランのpovoも割引の対象外です。
かんた
こうめひかり電話の月額770円を払って得をするかどうかは、1,100円割引を受けられるスマホの台数で判断できます。
スマホの台数 | 割引の合計 | 電話代を |
|---|---|---|
1台 | 1,100円 | 330円 |
2台 | 2,200円 | 1,430円 |
3台 | 3,300円 | 2,530円 |
1台あたり1,100円割引のスマホがある場合の毎月の差額(通話料は含まない)
1,100円割引のスマホが1台だけでも、電話代を差し引いて毎月330円安くなり、Wi-Fiパックを使うならさらに330円お得になります。
一方で、550円割引のスマホが1台だけの場合は、電話代のほうが220円高くなってしまいます。Wi-Fiパックを利用するかどうかも含めて合計額を計算しておきましょう。
なお、割引はauひかりを開通させただけでは適用されず、My auやMy UQ mobile、ショップ店頭で申し込み手続きを行う必要があります。
詳しい対象プランや手続きの順序は、auひかりのUQ自宅セット割の割引額と申込方法で案内しています。
auひかりの特典は申込窓口で変わる|キャッシュバックと受け取り時期
auひかりはプロバイダとセットで申し込む光回線ですが、受け取れるキャッシュバックや特典の内容は選ぶ申込窓口によって大きく異なります。
代表的な窓口としてよく比較されるのが、au公式の窓口(au one net)と、キャッシュバックの額が大きいGMOとくとくBBです。
項目 | au公式 | GMO |
|---|---|---|
特典 | au PAY | 現金 |
受け取り | 料金発生 | 11か月目と |
店舗 | あり | なし |
戸建て(ホーム1ギガ)で比較した主な窓口の違い
GMOとくとくBBは有料オプションの追加条件なしで現金72,000円(電話加入時は82,000円)を受け取れます。
さらに、戸建てのずっとギガ得プランやマンションのお得プランA・お得プランなら、開通月を含む最初の3か月間は月額基本料金がかかりません(マンションのモデム料440円は対象外)。
ほかの特典まで含めたGMOとくとくBBとau公式の違いは、auひかり×GMOとくとくBBのキャンペーンと公式特典の違いで整理しています。
工事費の割引はau公式のほうが大きいものの、GMOとくとくBBで発生する自己負担分は戸建て(ネット+電話)で2,812円にとどまり、キャッシュバックの還元額で十分に補えます。
ただし、GMOとくとくBBには対面で相談できる実店舗がなく、キャッシュバックも開通から期間を空けて自分で口座登録の手続きを行わなければなりません。
ショップ店頭で説明を聞きながら申し込みたい人や、先の手続きを忘れそうな不安がある人にはau公式の窓口も選択肢に入ります。
So-netやau one netなど、ほかのプロバイダも含めた選び方はauひかりのプロバイダの比較にまとめています。
GMOとくとくBBのキャッシュバックを受け取るまで
かんた
こうめGMOとくとくBBのキャッシュバックは、開通月を含めて11か月目と23か月目に届く案内メールから手続きを行い、半額ずつ2回に分けて受け取ります。
案内メールが届いた翌月末までに振込先口座を登録すると、その翌月末営業日に振り込まれる仕組みです。1回目の振込が行われるのは開通から約1年後になります。

案内の届く時期や手続きの流れは、auひかりのキャッシュバックの受け取り方と期限で月別の具体例を挙げています。
注意したいのは案内メールの宛先で、届くのは普段使っているスマートフォンのメールアドレスではなく、入会時に発行されたプロバイダ専用の「基本メールアドレス」です。
登録期限を過ぎてしまうと、キャッシュバックの権利が失われて受け取れなくなります。
開通したらすぐに基本メールアドレスからの自動転送を設定し、11か月目と23か月目のスケジュールをカレンダーに登録しておくと受け取り忘れを防げます。
申し込みから6か月以内に開通することや、キャッシュバック付与月まで契約を継続していることも大切な条件です。
auひかりの速度は?実測データと1ギガ・5ギガ・10ギガの選び方
利用者の測定結果を集計している「みんなのネット回線速度」のデータ(2026年10月時点、直近3か月・11,239件)によると、auひかり全体の平均速度は下り722.51Mbps、応答速度を表すPing値は16.01msでした。
接続方法別では、有線接続の平均1,076.8Mbpsに対してWi-Fi接続は463.37Mbpsと、半分以下に下がります。
住居タイプ別に見ると、戸建て住宅が平均817.43Mbpsであるのに対し、集合住宅は平均485.37Mbpsで、マンションの実測値は戸建ての約6割です。
また、混雑しやすい夜間(20〜22時台)は平均677.19Mbpsで、深夜帯(957.21Mbps)と比べると約3割低い結果です。
実測値をもっと細かく見たいときや、マンションで遅くなる原因はauひかりの実測値とマンションで遅くなる原因で確かめられます。
マンションの場合は、建物の設備のタイプで最大速度そのものが変わる点にも注意が必要です。
タイプVは各部屋まで既存の電話線を使って配線するため最大100Mbpsに制限され、タイプGも契約によって下り最大664Mbpsか100Mbpsに分かれます。
マンション ギガやマンション ミニギガが導入されている建物なら最大1Gbpsです。
建物の設備は住人が選べないので、速さを重視するなら、エリア検索で出た建物のタイプを見てから決めると、思ったより遅いという失敗を避けられます。
タイプごとの詳しい配線構造や実測の違いは、auひかりマンションのタイプGとタイプVの違いで解説しています。
かんた
こうめ戸建て向けには通常の1ギガに加えて高速な5ギガと10ギガが用意されていますが、契約できるエリアは東京・神奈川・埼玉・千葉の一部地域限定です。
10ギガの通信速度を活かしきるには、10GBASE-T対応のLANポートを搭載したパソコンや、カテゴリ6A以上のLANケーブルを準備する必要があります。
GMOとくとくBBで契約する場合、1ギガとの月額差額は5ギガが月550円、10ギガが月1,408円です。
ずっとギガ得プランなら最大3年間は毎月550円が割り引かれるため、5ギガは追加料金なし、10ギガは858円の上乗せだけで使えます。
4年目以降もauスマートバリューが適用されていれば、毎月550円の割引がそのまま継続されます。
高速プランが必要かどうかは、auひかり1ギガ・5ギガ・10ギガの料金と必要性の比較を参考に判断してみてください。
auひかりの初期費用と工事|開通までの期間と解約金の補填
auひかりを新規で申し込むと、新規登録料4,950円と初期工事費が発生します。工事費は戸建てが48,950円(ずっとギガ得プランは35回の分割払い)、マンションが33,000円(23回の分割払い)です。
分割した工事費は毎月の割引で差し引かれますが、どこまで割引されるかは選ぶ窓口とひかり電話の有無によって異なります。
申し込み | au公式 | GMO |
|---|---|---|
ネット | なし | 2,812円 |
ネット | 約27,000円 | 28,226円 |
戸建て(ずっとギガ得)の工事費48,950円のうち割引後に自分で負担する総額
マンションはau公式なら33,000円が全額割り引かれ、GMOとくとくBBのお得プランA・お得プランは3回目からの割引なので、最初の2回分が自己負担です。
割引の詳しい仕組みや残債の計算方法は、auひかりの工事費と実質無料の条件で解説しています。
また、賃貸の戸建てに住んでいる場合は、工事の承諾を取る際に「退去時に光ファイバーの撤去が必要かどうか」を大家さんや管理会社へあわせて確認しておきましょう。撤去を希望する場合は31,680円の撤去費用がかかります。
解約時のトータル費用については、auひかりの解約金と撤去費用の仕組みでまとめています。
開通までの期間と申し込みの手順
申し込みから利用開始までの目安期間は、戸建てで約1か月程度、マンションなら早くて2週間程度です。
戸建ての開通工事には立ち会いが必要で、土日祝日に工事を指定すると別途3,300円の割増料金がかかります。
申し込みから開通までの全体的な流れは次の5ステップです。
- 提供エリア検索で自宅の利用可否と対応プランを確認する
- 特典の多い窓口(GMOとくとくBBなど)を選んで申し込む
- スマホ割や工事費の割引を受けるなら、auひかり電話も一緒に申し込む
- KDDIと工事日を決め、工事のあとに機器をつなぐ
- auひかりが開通したことを確認してから以前の回線を解約する
かんた
こうめ光コラボからホーム(S)へ乗り換える場合は、KDDIが旧回線の解約と開通日を同じ日に合わせるので、自分で先に解約する必要はありません。
ただし、設備の調査結果によっては流用ができず新設工事が必要になるケースもあります。
他社の解約金を補填する「乗りかえスタートサポート」
現在契約している他社の回線を解約するときに違約金や工事費残債が発生する場合、KDDIの「乗りかえスタートサポート」を利用すれば最大30,000円まで解約金相当が還元されます。
au公式だけでなく、GMOとくとくBBから申し込んだ場合も対象です。
GMOとくとくBBの公式ページでは、この他社解約金補填(最大30,000円)に「auスマートバリュー/自宅セット割ご加入特典」(最大10,000円)を合算し、最大40,000円還元と案内されています。
最大30,000円の補填のうち、最大10,000円はau PAY残高で受け取り(GMOとくとくBB経由なら郵便為替も選べます)、残りは月額利用料から毎月最大1,000円ずつ、最大20か月にわたって割り引かれます。
利用するための条件や注意点は次のとおりです。
- ネットとauひかり電話をセットで新規契約すること
- 戸建てはずっとギガ得プランで36か月、マンションは24か月以上の継続利用が条件(期間内に解約すると返還を求められる場合がある)
- 他社回線の違約金が還元額を下回る場合、実際の違約金額が還元の限度となる
- eo光、コミュファ光、ビッグローブ光、So-net 光などからの乗り換えは対象外
- auひかりに加入する1か月以上前に解約済みの回線は対象外
申請は、auひかりの開通後に、申込月を含めて12か月以内に、指定の申請書と他社の違約金明細のコピーを郵送して行います(開通前に送った申請は無効です)。
auひかりの申し込み前によくある質問
- auひかりのテレビサービスで地デジやBSは見られますか?
見られません。auひかりのテレビサービスは映画やアニメなどの専門チャンネルを楽しむ専用サービスで、地上波デジタル放送やBS・CSの一般放送は受信できません。
地デジやBSを見るには、建物のテレビアンテナを利用するか、地域のケーブルテレビなどを別途契約する必要があります。
- 引っ越すときもauひかりをそのまま続けられますか?
引っ越し先でもauひかりを継続利用するなら契約解除料はかかりません。
ただし、元の住まいの工事費の分割払いが残っている場合は、残りがまとめて請求されます。また、引っ越し先の住所が提供エリア内に入っているかも事前に確認が必要です。
- auやUQ mobileのスマホを持っていなくても契約できますか?
問題なく申し込めます。
ドコモやソフトバンク、格安SIMのスマホを使っていても申し込みの手順は同じです。スマホのセット割が付かないだけで、GMOとくとくBBのキャッシュバックなどは同じように受け取れます。
まとめ:auひかりが向いている人・向いていない人
auひかりは、スマホのセット割と、長く使うほど下がる戸建ての月額で、auやUQ mobileを使う家の通信費をまとめて下げやすい光回線です。
- auやUQ mobileのスマホを家族で2台以上使っている人(電話代を引いても通信費が大きく安くなる)
- 戸建てに3年以上、マンションに2年以上住み続ける予定の人(工事費の割引を最後まで受けられる)
- 開通工事を待てず、申し込み後すぐにインターネットを使いたい人
- 2〜3年以内に引っ越しや解約をする可能性がある人(工事費残債の一括請求リスクがある)
- 関西6府県・東海4県・沖縄の戸建てに住んでいる人(従来のホームプランが提供外)
- マンションの設備がタイプVで、オンラインゲームなどのために超高速通信を求める人(最大100Mbps)
- 光回線を使ってアンテナなしで地デジやBS放送を見たい人
- auやUQ mobileのスマホを使っていない人(セット割がつかずメリットが薄れやすい)
契約前の注意点や詳しい短所は、auひかりのデメリットと契約前の注意点でも詳しく整理しています。
auひかりが気になる方は、まずKDDI公式のエリア検索で自宅の利用可否を調べたうえで、還元額の大きい窓口を選んで申し込んでみてください。










