ドコモ光の10ギガは速そうで気になる一方で、今の1ギガで困っていないなら、毎月の料金を上げてまで変える意味があるのか迷うところです。

判断の分かれ目になるのは、住まいが戸建てかマンションかと、10Gbpsに対応した機器を有線でつなぐかどうかの2点です。

戸建てで新しく申し込むなら、OCN インターネットの窓口特典を含めると、2年間の総額は10ギガのほうが安くなる計算になります。

一方、マンションでは月々の料金差が大きく、Wi-Fi中心で使うなら10ギガの速さを活かしにくくなります。

ドコモ光10ギガと1ギガの違い

OCN インターネット(タイプA・2年定期)で契約する場合の主な違いをまとめました。

項目

10ギガ

1ギガ

戸建て月額

6,380円

5,720円

マンション
月額

6,380円

4,400円

最大速度

10Gbps

1Gbps

ルーター

優待購入

無料レンタル

使える場所

光クロスの
エリア

光ネクストの
エリア

OCN インターネット(タイプA・2年定期)の場合。使える場所はNTTのフレッツ 光クロス、フレッツ 光ネクストの提供エリア

10ギガの月額料金は戸建てもマンションも同じですが、1ギガとの差額は住まいによって変わります。

なお、新規契約時の事務手数料(4,950円)や工事料(屋内配線を新設する派遣工事で28,600円)は、1ギガと10ギガで差はありません。

最大速度はいずれも規格上の値であり、実際に出る速度を約束するものではありません。

また、1ギガのマンションは、建物の配線方式(VDSL・LAN配線)によって最大100Mbpsになります。

月額の差は戸建て660円・マンション1,980円

戸建ての場合、1ギガの5,720円に対して10ギガは6,380円なので、月660円の差です。

一方、マンションは1ギガが4,400円と安く設定されているため、10ギガとの差は月1,980円まで広がります。

1年に換算すると戸建ては7,920円、マンションは23,760円の差になり、マンションでは使い道に見合うかをよく考えたい金額です。

定期契約なしのプランを選ぶと、10ギガは8,030円、1ギガは戸建て7,370円・マンション5,500円まで上がります。

どちらもWi-Fiルーター、電話、有料オプションの料金は別で、ユニバーサルサービス料も加わります。

OCN窓口の特典を入れると2年間の差はどう変わる?

月額だけを見ると10ギガは割高ですが、OCN インターネットの窓口から申し込むと、10ギガ限定の特典で最初の負担が大きく下がります。

10ギガは最初の6か月が月500円になる

OCN インターネットの窓口で10ギガ(2年定期)を申し込むと、利用開始月から6か月間、基本料が月500円になります。

新規だけでなく事業者変更・転用・光回線再利用も対象で、申込日から180日以内に使い始めることが条件です。

利用開始月の500円は日割りになり、7か月目からは通常の6,380円に戻ります。

今ドコモ光1ギガを使っていて10ギガへ変更する場合は、この月500円の特典を受けられません。プラン変更する人向けにはドコモの別の特典があり、記事の後半で詳しく説明しています。

現金還元は申込方法で10ギガと1ギガの額が逆転する

同じ窓口では現金還元も実施されており、10ギガと1ギガで金額が違います。

申込方法

10ギガ

1ギガ

新規

55,000円

37,000円

光回線再利用

55,000円

37,000円

事業者変更

30,000円

37,000円

転用

30,000円

32,000円

OCN インターネットの窓口の現金還元

新しく回線を引くなら10ギガのほうが18,000円多い一方、他社の光コラボやフレッツ光から切り替える場合は1ギガのほうが多くなります。

還元を受けられるのはドコモの携帯電話を契約している人で、OCN モバイル ONEは対象外です。

2年間の支払いで比べると戸建ては10ギガが安い

月500円の期間と現金還元、10ギガで必要になるルーター代を合わせて、新規で2年間使った場合の支払いを比べました。

プラン

基本料

差し引き後

10ギガ

117,840円

80,820円

1ギガ
戸建て

137,280円

100,280円

1ギガ
マンション

105,600円

68,600円

新規で月初に使い始め、24か月使った場合。差し引き後は基本料から現金還元を引き、10ギガのルーター代(OCNの優待購入の17,980円)を足した額。1ギガのルーターは無料レンタル

戸建てなら最初の半年が月500円になる割引と18,000円多い還元の効果が大きく、10ギガのほうが19,460円安くなります。一方、マンションでは10ギガが12,220円高くなります。

ただし、事業者変更では10ギガの還元が30,000円に下がるため、戸建てでも10ギガが5,540円高い計算です。

転用でも10ギガが540円高く、切り替えで申し込む場合は2年間でほぼ同じか、10ギガが少し高くなります。

3年目からは特典がなくなるため、戸建ては月660円、マンションは月1,980円ずつ10ギガの負担が増えます。

現金還元は自分で口座を登録して受け取る

現金還元は、利用開始月の3か月後の月末ごろに届く案内メールから口座を登録して受け取ります。

現金還元を受け取るまでに必要なこと
  • 申し込み:窓口のWebフォームか電話で、ドコモ光(2年定期)とOCN インターネットを一緒に申し込む
  • 開通:申込月を含む4か月以内に使い始め、利用開始月の2か月後の月末まで契約を続ける
  • 口座登録:OCN IDのメールアドレスに届く案内メール(送信元はnoreply@gmo-pg.com)から、配信から30日以内に登録する

口座を登録すると1週間ほどで振り込まれます。受け取りまでの詳しい流れはドコモ光×OCN インターネットのキャンペーンの受け取り方で説明しています。

案内メールは再送してもらえないため、OCN会員登録証に書かれたOCN IDのメールアドレスを控え、届いたメールを見られるようにしておきましょう。

契約前に知っておきたいドコモ光10ギガの3つの制約

料金面で10ギガに傾いても、契約してから気づくと困る制約が3つあります。

制約1|10ギガ対応の機器がないと速さを活かせない

10ギガは回線を変えるだけでは速くならず、ルーター、パソコン、LANケーブルまで10Gbpsに対応している必要があります。

特に見落としやすいのがルーターで、回線側(WAN)が10Gbpsでも、パソコン側(LAN)は1Gbpsまでという機種が存在します。

ルーターのWANが10GbpsでもLANが1Gbpsなら、CAT6A以上のケーブルで10Gbps対応パソコンにつないでも接続は最大1Gbpsになる例。

この場合、パソコンを有線でつないでも最大1Gbpsで頭打ちになり、1ギガと変わりません。

OCN インターネットの10ギガには無料レンタルがなく、優待価格で購入できる機種は現在BUFFALO WXR9300BE6P(17,980円)の1機種です(開通案内が届いてから申込、1人1台まで、代金引換。CAT6Aの2mケーブル付属)。

この機種は回線側のポートが10Gbpsですが、パソコン側のLANポートは1Gbps(4つ)となっています。

そのため、パソコンを有線で10Gbps近くまで使いたい場合は、10Gbps対応のLANポートを備えたルーターを別に用意する必要があります。

なお、ドコモから10Gbps対応の無線LANルーターを借りる場合(月550円)も、Wi-Fiの最大速度は2.4Gbpsまでです。

パソコン側にも10GBASE-TのLAN端子が必要で、LANケーブルはカテゴリ6a(CAT6A)以上が推奨されています。

オンラインゲームの反応の速さ(Ping値)も、回線の最大速度が上がれば必ず良くなるわけではありません。

市販のルーターを使うなら、端子の速さに加えてOCNバーチャルコネクト(IPv4 over IPv6)とDHCPv6-PDに対応しているかも確認しておきましょう。

機種ごとの違いはドコモ光のルーターの選び方(1ギガ・10ギガ別)で比べています。

制約2|IPoE接続だけなので一部のゲームやサーバー用途に向かない

OCN インターネットの10ギガはIPoE(OCNバーチャルコネクト)でしかつなげず、IDとパスワードで接続するPPPoEは選べません。

IPoEでは1つのIPv4アドレスを複数の契約者で分け合うため、使えるポートの番号と数に制限があります。

そのため、特定のポートを開ける必要がある一部のオンラインゲームや自宅サーバー、外からのリモート接続は使えない場合があります。

すべてのゲームが遊べなくなるわけではないので、ポートの指定が必要なサービスを使う人は、事前に提供元へ使えるかを問い合わせておきましょう。

1ギガでもIPoEで使えば同じ制限がかかりますが、OCNの1ギガはPPPoEも選べる点が10ギガとの違いです。

接続方式と制限の内容は、OCN インターネット10ギガの提供条件に書かれています。

制約3|他社の光コラボへ乗り換える前に1ギガへの変更工事が必要

10ギガを使っている人が他社の光コラボへ事業者変更するときは、申し込む前にドコモ光1ギガへ変更し、工事を済ませる必要があります。

10ギガのまま事業者変更の手続きへは進めず、プラン変更では機器の交換や再設定が必要になったり、別途工事料がかかったりする場合もあります。

乗り換えを決めてから1ギガへの工事を待つことになるので、乗り換え先の開通日は余裕をもって決めましょう。

出典:ドコモ光10ギガのご利用時の注意事項(ドコモ公式PDF)

ドコモ光10ギガの提供エリアは住所と建物で決まる

10ギガはNTT東日本・西日本の「フレッツ 光クロス」の設備を使うため、1ギガが使える建物でも10ギガは使えないことがあります。

提供している市区町村でも全域ではなく、番地や建物の設備まで調べないと分かりません。

ドコモの案内では、NTT東日本の検索結果に「光アクセス(10G品目)の提供エリアです」と出た場合だけ10ギガを使えます。

NTT東日本の光アクセスサービス 提供エリア検索の結果画面。丸印の下に「ご指定の住所は光アクセスサービスの提供エリアです」、その下に「光アクセス(10G品目)の提供エリアです」と表示され、申し込み後の設備状況確認で利用を待つ場合や利用できない場合があるというご留意事項が書かれている
NTT東日本「光アクセスサービス 提供エリア検索」の結果画面(10ギガも使える住所の例)

大きな文字の1行だけで、その下に「光アクセス(10G品目)の提供エリアです」がなければ、その住所で使えるのは1ギガです。

NTT西日本の検索では、結果に「光アクセスサービス(10G)」の提供までの期間が表示された場合が10ギガの対象です。

検索画面の入力のしかたと結果の見方は、次の記事で東日本・西日本の画面ごとに説明しています。

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ドコモ光10ギガが向いている人・1ギガで十分な人

10ギガの速さが活きるのは、大きなデータを有線でやり取りすることが多い家です。

4K・8K動画の編集データをよく送る、数十GBのゲームを頻繁にダウンロードする、家族が同時に大きなデータを扱うといった家なら、10ギガにする意味があります。

戸建てで新しく申し込む場合は、2年間の支払いでも10ギガのほうが安い計算です。提供エリアに入っていて機器をそろえられるなら、10ギガを選んで損をしにくくなります。

かんた
今の1ギガで困ってないなら、わざわざ変えなくてもいいのかな?
こうめ
ぼくも1ギガで速さに不満はないけど、大きなダウンロードがもっと速ければ便利だなと思うことはあるよ。困ってるかどうかより、待たされる場面がどれくらいあるかで考えるといいんだにゃ。

反対に、スマホやノートパソコンのWi-Fiが中心で、有線で10Gbpsに対応した機器を使う予定がないなら、1ギガで十分なことが多いです。普段の利用がWeb検索や動画の視聴くらいであれば、回線を10ギガにしても速さの違いを体感しにくいのが正直なところです。

マンションに住んでいる人は月1,980円の差が3年目以降もずっと続くので、今の速さに不満がなければ1ギガのほうが負担を抑えられます。

ポートを開ける必要のあるゲームやサーバー用途では、1ギガをPPPoEで使うことも含めて、プランより先に接続方式で考えたほうが失敗しにくくなります。

10ギガで新しく申し込むと決めたら、OCN インターネットのドコモ光申込ページで10ギガの料金と特典を見てから進めてみてください。

ドコモ光1ギガから10ギガへ変える方法と特典

今ドコモ光1ギガを使っている人は、契約を続けたまま10ギガへ料金プランを変更できます。

変更向けの特典は17,000ポイントと工事料無料

新規向けの月500円や現金還元は受けられませんが、プラン変更にはドコモの特典が2つあります。

1ギガから10ギガへの変更特典
  • 17,000ポイント:10ギガ(2年定期)へ変更し、申込月を含む7か月以内に利用開始。利用開始月の2か月後の月末時点で10ギガを継続し、dポイントクラブ会員であれば、利用開始月の4か月後の月末にdポイント(期間・用途限定)17,000ptが進呈される(進呈時点で会員でなければ対象外)
  • 工事料無料:同じ住所での変更なら、通常かかる変更工事料(代表例11,660円、設備により22,000円)が無料になる(移転と同時の変更は対象外)

ポイントの有効期限は進呈月を含む6か月なので、早めに使い道を決めておくと無駄になりません。

工事料無料は通常の工事料だけが対象で、土日・祝日の追加工事料(3,300円)やオプション工事料はかかります。

「ドコモオンライン手続き」から申し込むと17,000ptの対象外です。ドコモ公式Webの申込/相談フォーム、ドコモショップ/d garden、ドコモ インフォメーションセンターから申し込みましょう。

申し込みから使い始めるまでの流れ

申し込んでから10ギガを使い始めるまでは、おおむね1か月半かかります。

  1. 提供エリアとプロバイダ・機器を確認する

    今の住所で10ギガを使えるかを調べ、10Gbps対応ルーターの手配方法を決めます。

    10ギガ対応プロバイダはタイプA 9社・タイプB 4社で、1ギガと異なります。

    BB.exciteなど一部は10ギガでタイプB(月額6,600円)になりますが、同じプロバイダを継続すればメールアドレスはそのまま使えます(OCN インターネットは10ギガもタイプA対応です)。

  2. プラン変更を申し込む

    ドコモ公式Webの申込/相談フォーム、ドコモショップ/d garden、ドコモ インフォメーションセンターのいずれかで申し込みます。

  3. 工事日を決める

    ドコモ光サービスセンターから、10ギガを提供できるかと工事日について電話が来ます。

  4. 書類を受け取る

    「開通のご案内」など、使い始めるのに必要な書類が届きます。

  5. 切り替え工事に立ち会う

    工事の日は、機器の設置場所などを決められる人が立ち会います。

  6. ルーターをつないで設定する

    ルーターなどの接続と設定は自分で行い、つながれば利用開始です。

かんた
今使ってるルーターも、特訓したら10ギガの速さに追いつけるかな?
こうめ
機械は練習しても足が速くならないよ。10ギガに対応したルーターを用意しようね。

ドコモから「1ギガ対応無線LANルーター」を借りている人は、10ギガでは使い続けられません。ドコモの10Gbps対応無線LANルーター(月550円)を借りるか、対応ルーターを自分で用意しましょう。

特典の対象になる申込窓口と条件は、ドコモ公式の1ギガから10ギガへの変更特典ページに載っています。

ドコモ光10ギガに関するよくある質問

10ギガでもドコモ光電話は使えますか?

使えます。ドコモ光電話の基本料金は月550円で、通話料やユニバーサルサービス料、電話リレーサービス料は別にかかります。

電話に使うルーターは無線LAN機能を使わなければ無料で、10ギガで無線LAN機能も使う場合は月550円です。

10ギガから1ギガに戻すことはできますか?

料金プランの変更で戻せますが、1ギガへの変更にも工事があり、機器の交換や再設定が必要になる場合もあります。

ドコモのスマホのセット割は10ギガでも受けられますか?

受けられます。ドコモ光セット割は1ギガと10ギガで割引額が同じで、光電話などの有料オプションに入らなくても、手続きなしで適用されます。

割引はスマホ側の料金から引かれ、ドコモ MAX・ポイ活 MAX・ポイ活 20・ドコモ miniなら1回線につき月1,210円です。

eximoやeximo ポイ活、irumo(3GB以上)は月1,100円で、ahamoやirumo 0.5GBは対象外です。

まとめ|戸建てで新規なら10ギガ、マンションは使い道で決める

戸建てで新しく申し込むなら、OCN インターネットの窓口の特典で2年間の支払いは10ギガのほうが安くなります。

マンションや、事業者変更・転用で申し込む人は10ギガのほうが高くなるため、大きなデータを有線で扱うかどうかで決めるのが現実的です。

どちらの場合も、まず住所が10ギガの提供エリアに入っているかを調べ、10GbpsのLANポートがあるルーターを用意できるかを決めてから申し込みましょう。