夜になると動画が止まったり、Webページがなかなか開かなかったりすると、BIGLOBE光をやめて乗り換えたくなるのではないでしょうか?
ただ、速度が出ない原因は回線そのものだけでなく、端末の不調やWi-Fiの電波、IPv6のつながり方など家の中にあるケースも少なくありません。
まずはパソコンで有線LANとWi-Fiの速度を測り比べるか、ほかの端末でも同じように遅いかを確かめてみてください。どこでつまずいているかが見えてくると、見直す場所がすぐに絞れます。
BIGLOBE光が遅いときは4つの症状から原因を整理する
スピードテストの数字が本当に遅いのかどうかは、普段の使い方に必要な目安と比べると判断しやすくなります。
BIGLOBE光の公式FAQで案内されている目安は、Web・SNSの閲覧で1〜10Mbps、動画視聴で5〜25Mbps、オンラインゲームで30〜100Mbpsです。
速度を測るときは、同じ端末・同じ場所で、昼と夜など時間帯を変えて測ってみてください。
特定のWebサイトやアプリだけが開きにくい場合は、回線ではなくサイト側にアクセスが集中してサーバーの処理が遅くなっていることがあるため、少し時間を置いてから開き直すのが有効です。
かんた
こうめ目安の速度に届かないときや、数字は出ていても体感が遅いときは、次の4つの症状のうちどれに当てはまるかで原因の見当がつきます。
症状 | 疑う場所 | 最初に試す |
|---|---|---|
1台だけ | 端末本体・ | 再起動と |
Wi-Fi | 電波・ | 置き場所と |
全端末が | 機器・配線・ | 再起動と |
夜や休日 | 回線混雑・ | IPv6の |
1. 特定の1台だけ遅い場合(ほかの端末は速い)
家族のスマホや別のパソコンは普通に使えるのに、自分のスマホやパソコン1台だけが遅いなら、回線やルーターではなくその端末自体に原因があると考えられます。
一度にたくさんのアプリやソフトを開いていると端末に負荷がかかり、動作が遅くなることがあります。
まずはその端末の再起動と、使っていないアプリやブラウザのタブを閉じること、OS・アプリの更新を試してみてください。
パソコンではセキュリティソフトが送受信データを常にチェックして速度に影響することもあり、購入から年数がたって性能の限界に近づいている場合は本体の買い替えが近道になることもあります。
2. Wi-Fiだけ遅い場合(パソコンの有線LANは速い)
LANケーブルでつないだパソコンは速いのに、スマホやタブレットのWi-Fiだけが遅いなら、光回線より先にWi-Fiの電波環境やルーターを疑うのが近道です。
ルーターが棚の奥やテレビの裏にあると電波が遮られやすく、電子レンジなど電波を出す家電の近くでは干渉も受けます。
置き場所や周波数帯(2.4GHz・5GHz・6GHz)の切り替え、ルーター本体の見直し方は、下の改善手順の4番目で確認してください。
3. 家中の全端末が遅い場合(有線もWi-Fiも遅い)
パソコンを有線でつないでも遅く、家にあるどの端末も遅いときは、ONU(回線終端装置)やルーターの一時的な高負荷、またはIPv6で正しくつながっていないケースが代表的です。
家族が複数のパソコンやタブレットで同時にインターネットを使っていると、それだけで遅くなることもあります。
機器の再起動とIPv6の接続確認から試し、有線でも100Mbps前後で頭打ちになるならLANケーブルや機器の規格も確かめてみましょう。
4. 夜間や休日だけ遅い場合
昼間は快適なのに夜や休日だけ遅くなるなら、利用者が増える時間帯に回線が混み合っていることが考えられます。
従来のIPv4(PPPoE方式)は地域の設備が混雑しやすい一方、IPv6(IPoE方式)でつなぐと地域や時間帯の影響を受けにくくなります。
集合住宅では1本の光回線を建物内の複数世帯で共有するため、夜間に利用が重なると速度が落ちやすい点も知っておきたいところです。
BIGLOBE光が遅いときに順番に試す改善手順
設定や配線をいくつも同時に変えてしまうと、どれで直ったのか分からなくなってしまいます。
費用や手間のかからない手順から、順番に1つずつ試していきましょう。
かんた
こうめ- 端末とルーター、ONUを再起動する
機器に一時的な負荷がかかっていると、通信速度が落ちることがあります。
まずパソコンやスマホなどの端末の電源を落とし、続けてWi-Fiルーター、ONU(またはVDSLモデム)の順に電源プラグを抜いてください。
お湯を沸かしてお茶をいれるくらいのつもりで、5分ほど放置してから電源を戻します。
電源を入れる順番は抜いたときと逆で、壁側のONU、Wi-Fiルーター、端末の順に進めましょう。
- パソコンを有線LANでつないで速度を測る
パソコンがある場合は、LANケーブルでルーターと直接つなぎ、パソコン側のWi-Fiをオフにしてから速度を測ってみてください。
有線LANに替えて速くなるなら、光回線ではなくWi-Fiの電波やルーター側に原因があると判断できます。
測定中はほかの端末で動画再生や大きなダウンロードを止めておくと、より正確な数値が分かります。
- IPv6で正しくつながっているか確かめる
BIGLOBE公式FAQの「BIGLOBE光 IPv6オプションを正しく利用できているか確認したい」にある案内から、「IPv6オプション/v6プラス判定サイト」を開きます。
判定結果に「v6プラスつかっています」と表示されれば、IPv4のサイトも含めてすべての通信がIPoE方式でつながっています(IPv6オプションでも表示は「v6プラス」となります)。
「v6プラスではありません」と表示された場合は、まずお使いのルーターやホームゲートウェイがIPv6オプションの対応機種かどうかを確認しましょう。
対応機種なのに切り替わらないときは、ルーター側でIPv6オプションを有効にする設定になっていない可能性があります。
市販ルーターなら取扱説明書に沿ってIPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)を有効にし、光電話対応ルーターで「PPP」ランプが点灯している場合はPPPoE設定の削除やファームウェア更新を行ってから再起動してみてください。
なお、ONUやVDSLモデムにパソコンを直接つないでいる場合はIPv6オプションを正しく使えないため、対応ルーターやホームゲートウェイを間に入れる必要があります。
他社から事業者変更や回線転用でBIGLOBE光へ乗り換えた人は、乗り換え前のプロバイダへ連絡して旧IPv6サービスの廃止手続きが済んでいるかもあわせて見ておきましょう。
- Wi-Fiの置き場所・周波数帯・ルーターを見直す
Wi-Fiルーターは床や棚の奥を避け、壁や家具などの障害物、電子レンジなど電波を出す家電から離して設置します。
Wi-Fiの周波数帯には2.4GHz・5GHz・6GHzの3つがあり、ルーターと同じ部屋や近い場所なら高速で干渉に強い5GHz(Wi-Fi 6E/7対応機器なら6GHz)、壁や床を挟んだ別の部屋なら遠くまで届きやすい2.4GHzへ切り替えるのが効果的です。
また、ルーターのファームウェア(本体ソフト)を最新版にしておき、古い世代のルーターを長年使っている場合は買い替えも検討してみてください。
BIGLOBEでもIPv6オプションに対応した1ギガ向けの無線LANルーターを月額550円/台(初期費用不要)でレンタルできます。
- LANケーブルや機器の規格を確認する
有線LANでつないでも速度が伸びないときは、古い規格(10BASE-Tなど)のLANケーブルを使っていないか、長年の使用で爪や被膜が傷んでいないかを調べます。
途中のハブやルーター、パソコンのLANポートに100Mbpsまでの規格が混ざっていると、回線が1ギガでも最大100Mbpsで頭打ちになります。
- 障害情報を見てサポートへ相談する
ここまでの手順を試しても改善しないときは、BIGLOBE会員サポートの「運用/障害情報」や「メンテナンス情報」を確認してください。
同じページからNTT東日本・NTT西日本の障害情報も確認できるため、地域で通信障害や工事が起きていないか両方に目を通しておきましょう。
エアコンの修理を頼むときに「なんとなく部屋の空気がいまいちです」とだけ言うより、「昨日の夜から冷たい風が出ません」と伝えたほうが点検が早く進むのと同じで、サポートへ相談するときも事前のメモが役立ちます。
測定した日時、有線・Wi-Fiそれぞれの速度、試した対処法をメモしたうえで、BIGLOBEのお問い合わせページ(AIチャットは24時間、オペレーター対応は9時〜21時)から相談しましょう。
なお、市販ルーターやパソコン、スマホ本体の設定・故障はBIGLOBEのサポート対象外となるため、各機器のメーカー窓口へ問い合わせてください。
IPv6なのに遅い?「オプション」と「ライト」の違い
IPv6接続を使っているはずなのに夜間だけ極端に遅くなる場合は、契約しているのが「IPv6オプション」か「IPv6オプションライト」かを確認してみましょう。
BIGLOBE光のIPv6接続サービスにはこの2種類があり、どちらも初期費用・月額費用は不要です(レンタルルーター代などは別途かかります)。
項目 | IPv6 | オプション |
|---|---|---|
対応機器 | 必要 | 不要 |
IPv4の | IPoEで | PPPoEで |
固定IP・ | 使えない | 使える |
大きな違いは、IPv4にしか対応していないWebサイトやサービスへアクセスするときの通信方式です。
IPv6オプションは、IPv4対応のサイトも含めて常にIPoE方式でつなぐため、夜間の混雑でも速度が落ちにくい強みがあります。
その代わりIPv6オプション対応機器が必要で、固定IPアドレスオプション、特定ポートを使う一部の通信型ゲーム、外部へのサーバー公開、特定のプロトコル(PPTP・SCTP)などは使えません。
一方のIPv6オプションライトは対応機器なしで使えるものの、IPv4のみのサイトへは従来のPPPoE方式でつなぐため、夜など混み合う時間帯に速度が落ちることがあります(順次NAT64/DNS64が適用され、IPv6でつながるサイトは増えています)。
かんた
こうめ手元のルーターが対応しているかは、BIGLOBE公式サイトの「IPv6オプション対応ルーター(BIGLOBE動作確認済み)」の一覧で調べられます。
光電話を契約していて、レンタルしている光電話対応ルーター(ホームゲートウェイ)がPR-200・RV-230・RT-200・PR-A300・RT-A300・RV-A340の各シリーズにあたる場合は、IPv6オプション未対応です。
これらの未対応機種を使っている場合は、IPv6オプション対応の光電話対応ルーターへ交換できることがあるため、BIGLOBEカスタマーサポート テクニカルサポートデスクへ相談してみてください(契約状態によっては交換できない場合や、工事費がかかる場合があります)。
IPv6オプションは申し込んでから2時間程度〜1日程度で利用可能になり、準備が整うと設定完了のメールが届きます。
BIGLOBE光を新規で開通させたばかりの人は、工事日から数日後に使えるようになります。
もし「IPv6オプションのお申し込みが『取消』されました」というエラーメールが届いた場合は、メールに書かれた解消方法の手続きを行ってから申し込み直しましょう。
マンションで100Mbps前後に頭打ちになる主な理由
マンションやアパートなどの集合住宅で、有線LANにつないでも速度が100Mbps前後から上がらないときは、建物の配線や設備による上限が関係しているかもしれません。
従来のBIGLOBE光では、1ギガプランの集合住宅であっても、建物の設備や回線品目によって最大通信速度が100Mbpsまたは200Mbpsになる建物があるためです。
なかでも建物の共用部から各部屋までを電話線でつなぐVDSL方式のマンションでは、技術規格上の最大速度が100Mbpsに制限されます。
建物の配線が100Mbpsまでの場合、部屋の中のWi-Fiルーターを最新の高性能な機種に買い替えても、100Mbpsの上限は超えられない点に注意してください。
かんた
こうめただし、スピードテストの結果が100Mbps前後というだけでは、建物がVDSL方式だとは決められません。
建物には1Gbpsの光配線が来ていても、部屋の中のLANケーブルやハブ、パソコンのLANポートが100Mbpsまでの規格だと、同じように100Mbps前後で止まるためです。

改善手順の5番目で部屋の中のケーブルや機器を見直しても100Mbps前後から変わらない場合は、管理会社や大家さん、またはBIGLOBEへ建物の配線方式を確認してみてください。
10ギガや新サービスを検討する前に知っておきたいこと
宅内の環境やIPv6の設定を見直しても速度が物足りず、10ギガや新しいサービスへの変更を考えているなら、手続きの違いと注意点を先に押さえておくと失敗を防げます。
10ギガへは今の契約のままタイプ変更できる
従来のBIGLOBE光を1ギガ(ファミリータイプ・マンションタイプ)で利用中なら、解約しなくても「タイプ変更」の手続きで10ギガタイプへ切り替えられます(タイプ変更にともなう違約金はかかりません)。
10ギガタイプへ変更すると、工事日の翌月から月額料金が変わり、3年プランは6,160円、2年プランは6,270円(戸建て・マンション共通、ルーター代は別)となります。
タイプ変更の基本工事費は特典で無料になりますが、土日休日の工事費やBIGLOBE光電話・BIGLOBE光テレビの工事費、特別な追加工事費などは別途必要です。
また、10ギガタイプへの変更時には次の点に注意してください。
- 提供エリアが限られる:10ギガタイプは一部エリアでの提供となるため、事前のエリア確認が必要
- 切り替え工事で使えない期間が出ることがある:工事にともない、一時的にインターネットを利用できない期間が発生する場合がある
- 固定IPアドレスオプションは自分で解約が必要:10ギガでは固定IPアドレスオプションを使えないため、10ギガ開通後に自分で解約手続きをしないと月額料金がかかり続ける
- 1ギガ用レンタル機器の手続き:BIGLOBEの1ギガ向けレンタル無線LANルーターを使っている場合は、別途解約と返却の手続きが必要(NTTロゴ入り機器の無線LAN機能は変更にともない解約となる)
かんた
こうめ10ギガタイプの速度を引き出すには、BIGLOBE提供の10ギガ対応ルーター(レンタルや購入)か、MAP-Eに対応し10GBASE-TのLANポートを備えた市販ルーターが必要です。
パソコンを有線でつなぐなら、カテゴリ6a以上のLANケーブルと10GBASE-T対応のLANポートもそろえる必要があります。
途中の機器やケーブルが100Mbps〜5Gbpsまでの対応だと、最大通信速度もその規格で制限されるため、申し込み前に手元の機器を確認しておきましょう。
BIGLOBE光プラスは解約して申し込み直す別サービス
2026年9月17日に提供が始まった「BIGLOBE光プラス by auひかりプラス」は、光回線と5G通信を組み合わせた別サービスです。
従来のBIGLOBE光からプラン変更では移行できず、今のBIGLOBE光を解約したうえで新しく申し込む形になります。
契約更新の時期以外に解約すると違約金がかかり、工事費の分割払いが残っていれば残りを一括で支払う点に注意が必要です。
また、BIGLOBE光プラスは月額858円のハイブリッドホームルーター(Aterm HY01)のレンタル契約が必須です。
月額770円のWi-Fiパックは6GHz帯やセキュリティ機能などを使いたい場合に入る任意のオプションで、パックに入らなくても通常のWi-Fiは利用できます。
BIGLOBE光プラスの実測速度やデメリット、どんな人に向いているかは次の記事で詳しく解説しています。
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BIGLOBE光のままではどうしても速度が出ない場合は、独自回線を使うauひかりやNURO光への乗り換えも選択肢です。
まとめ|BIGLOBE光が遅いときはパソコンの有線測定と症状の整理から
BIGLOBE光が遅いと感じたら、乗り換えやプラン変更を急ぐ前に、パソコンで有線LANとWi-Fiの速度を測り比べるか、どの端末が遅いかを整理するところから始めてみてください。
特定の1台だけ遅いなら端末の再起動やアプリの整理を試し、Wi-Fiだけ遅いならルーターの置き場所や周波数帯を見直します。
家中の端末が遅いときや夜間だけ遅いときは、機器を5分ほど置いて再起動したうえで、IPv6オプションで正しくつながっているか(「v6プラスつかっています」と表示されるか)を確かめましょう。
集合住宅で100Mbps前後から上がらない場合は、LANケーブルや機器の規格を確認したあと、建物の配線方式を管理会社やBIGLOBEへ問い合わせれば、上限がどこにあるのかが分かります。
それでも改善しないときは、障害情報を確認したうえで、測定した日時や速度、試した手順をメモしてBIGLOBEのサポート窓口へ相談しましょう。










