NURO光のマンション(集合住宅)での通信速度は、利用者の測定結果の平均で下り1,067.2Mbps・上り840.62Mbpsあり、遅い回線ではありません。
共用部から部屋まで電話線を使うVDSL方式のマンション回線とは違い、部屋まで光ファイバーを引き込んでつなぐためです。
それでも利用中に遅いと感じるなら、回線そのものより部屋の中のWi-Fi環境やLANケーブル・機器に原因があるケースがほとんどです。
かんた
こうめNURO光マンションの速度の実測値|有線・Wi-Fi・時間帯別の平均
利用者が実際の測定結果を投稿している「みんなのネット回線速度(みんそく)」で、集合住宅(マンション・アパート)や接続方法ごとの平均速度が公開されています。
区分 | 下り | 上り |
|---|---|---|
集合住宅 | 1,067.2 | 840.62 |
うち有線 | 1,516.68 | 1,178.16 |
うちWi-Fi | 648.15 | 535.75 |
戸建て住宅 | 939.74 | 776.02 |
NURO光の集合住宅での平均速度と戸建て住宅との比較(出典:みんそく、2026年10月時点の直近3か月)
集合住宅での測定結果(7,967件)を見ると、平均で下り1,067.2Mbps・上り840.62Mbps(平均Ping値10.85ms)が出ています。
みんそくに集まる光回線全体の平均(下り643.0Mbps・上り526.9Mbps)や戸建て住宅の平均(下り939.74Mbps)と比べても、マンションでかなり高い水準が出ていることが分かります。
一方で、集合住宅の測定を接続方法別に見ると、Wi-Fiの平均(下り648.15Mbps)は有線(下り1,516.68Mbps)の半分以下です。
同じ回線でも、有線かWi-Fiかで体感速度には大きな差が出るものです。
なお、みんそくの投稿には10ギガプランや以前の2ギガプランでの測定も混ざっているため、現行の2.5ギガプランであるNURO 光(M)やNURO 光(H)だけの数値ではありません。
夜は住人で混雑して遅くなる?時間帯別の平均速度
時間帯 | 平均の下り速度 |
|---|---|
朝 | 1,272.71Mbps |
昼 | 1,177.74Mbps |
夕方 | 1,177.11Mbps |
夜 | 1,142.58Mbps |
深夜 | 1,279.98Mbps |
集合住宅でのNURO光の時間帯別の平均(出典:みんそく、2026年10月時点の直近3か月)
利用者が多い夜(20時〜23時前)でも、平均は下り1,142.58Mbps・上り867.76Mbpsと1,000Mbpsを超えています。
昼間や朝と比べても極端な落ち込みはなく、夜間でも安定した水準です。
ただし、公式が案内する「最大2.5Gbps」や「最大10Gbps」という数値は、ネットワークから部屋のホームゲートウェイまで提供する技術規格上の最大値(ベストエフォート)であり、手元の端末で常にその速度が出る保証値ではありません。
建物の設備や夜間の回線混雑状況、部屋の機器性能によっては速度が低下することもあります。
この速度で快適にできること(動画・オンライン会議・大容量ダウンロード)
1本の光回線を複数の端末で同時に使うと回線の容量を台数で分け合う形になるため、下り最大2.5Gbpsの容量があれば、家族のパソコンやスマホを同時につないでも1台あたりの速度にゆとりが残りやすくなります。
実際の測定平均でも下り1,000Mbps前後、Wi-Fi接続でも下り650Mbps前後が出ているため、普段の用途で速度不足を感じる場面はほとんどありません。
- 高画質な動画の視聴:テレビやタブレットで高画質の映画や動画配信を見るときも、読み込み待ちで止まりにくい
- オンライン会議・在宅ワーク:ビデオ会議をしながら大きな資料や画像データを送受信しても、音声や映像が乱れにくい
- 大容量ファイルやゲームのダウンロード:サイズの大きいOSの更新やゲームのダウンロードも、待ち時間を抑えて進めやすい
家族がリビングで動画を見ている裏で別の部屋からオンライン会議に参加するような場面でも、回線全体の容量に余裕があるぶん速度が落ちにくいのが強みです。
VDSLとの違い|NURO光は部屋まで光ファイバーでつながる
マンションのインターネットが遅いと言われる原因の多くは、VDSL方式という建物内の配線にあります。
VDSL方式は、電柱から建物の共用部までは光ファイバーを引き込み、共用部から各部屋までは既存の電話線を使ってつなぐ仕組みです。
途中に電話線の区間が挟まるぶん、大元の回線が速くても最大速度は50〜100Mbps程度が目安です。
マンションの配線方式には、ほかに共用部からLANケーブルでつなぐ「LAN配線方式」と、部屋まで直接光ファイバーを通す「光配線方式」があります。
配線方式 | 部屋までの線 | 最大速度 |
|---|---|---|
VDSL | 電話線 | 50〜 |
LAN配線 | LAN | 100Mbps〜 |
光配線 | 光 | 1〜10Gbps |
マンションの配線方式と最大速度の目安(出典:NURO光公式コラム)

NURO光は今のVDSLの設備(電話線)を使わず、部屋まで光ファイバーを通して光コンセントを取り付けるため、開通できれば電話線の区間による速度の上限はなくなります。
かんた
こうめただし、今のマンションがVDSLだからといって、どんな建物でも無条件にすぐ工事ができるわけではありません。
光ケーブルは建物内の配管をできるだけ使って通しますが、構造によっては壁への穴あけや、3〜4mm程度の穴が残るビス留めが必要になることがあり、配管や設備の都合で工事ができない建物もある点には注意が必要です。
また、建物の規模によって導入や許可の手順が次のように分かれます。
- 39戸以下の集合住宅向けのNURO 光(H):電柱から光ケーブルを引き込む屋外工事と宅内工事を行い、賃貸では工事日の1週間前までに管理会社やオーナーから工事の承諾を得る必要があります(承諾が得られなければ無料でキャンセルできます)。
- 40戸以上の集合住宅向けのNURO 光(M):建物にNUROの共用設備が入っていれば宅内工事のみで済み、原則として自分で管理会社の許可を取る必要はありません(建物によっては連絡を求められる場合があります)。
- 40戸以上でNURO設備が未導入の建物:共用部に設備がまだ入っていない場合は、先に公式サイトから「設備導入のエントリー」を行い、管理会社の承諾や現地調査、共用部への設備導入工事が済んでからの申し込みになります(物件の状況によっては導入できない場合もあります)。
NURO 光(M)とNURO 光(H)の違い|速度・工事・開通期間の目安
マンションでNURO光を申し込む場合、建物の総戸数が40戸以上ならNURO 光(M)、39戸以下ならNURO 光(H)となり、住所と建物の情報から自動的に決まります。
利用者が自分でプランを選ぶことはできませんが、どちらも2.5ギガプランなら下りの最大速度は2.5Gbpsで同じです。
NURO 光(M)の上り最大速度は1Gbpsです。
一方で、工事の内容や開通までの期間、毎月の料金には具体的な違いがあります。
項目 | NURO 光(M) | NURO 光(H) |
|---|---|---|
総戸数 | 40戸以上 | 39戸以下 |
下り | 2.5Gbps | 2.5Gbps |
工事 | 宅内のみ | 宅内+屋外 |
開通 | 最短 | 1〜3か月 |
基本 | 4,180円 | 5,170円 |
NURO 光(M)とNURO 光(H)の主な違い(2.5ギガプランの場合。料金は月額基本料金)
NURO光は月額基本料金とは別に、ホームゲートウェイ(Wi-Fiルーター)料金 550円/月が必須です。
毎月の支払額は、NURO 光(M)が4,730円(ホームゲートウェイ代込)、NURO 光(H)が5,720円(ホームゲートウェイ代込)になります。
40戸以上向けのNURO 光(M)は、共用部から部屋までの宅内工事だけで済むため、建物に設備が導入済みなら申し込みから最短1〜2週間で開通するのが大きなメリットです(物件に導入された設備によっては複数回の工事やさらに期間がかかる場合もあります)。
39戸以下向けのNURO 光(H)は、宅内工事のあとに屋外工事の予約ができるまで30日程度かかることがあり、申し込みから開通まで1〜3か月程度かかります(中国・東北エリアはさらに1〜2か月かかる場合があります)。
なお、上下最大10Gbpsの10ギガプランも用意されており、NURO 光 10ギガ(M)は月額基本料金5,720円(ホームゲートウェイ代込で月額合計6,270円)、NURO 光 10ギガ(H)は月額基本料金6,050円(ホームゲートウェイ代込で月額合計6,600円)です。マンションで10ギガを選ぶかどうかは、NURO光マンション10ギガプランの評判と実測で詳しく比べています。
自分のマンションが提供エリアに入っているか、どちらのプランになるかは、NURO光公式サイトの「お申し込み」から郵便番号と住所を入力すると、申し込みを完了する前に画面上で確認できます。
10ギガプランは対応エリアが2.5ギガプランと一部異なり、パソコンやLANケーブルも10Gbps対応のものをそろえる必要があるため、一般的な動画視聴や在宅ワーク中心ならまずは2.5ギガプランを基準に検討すると無駄がありません。
NURO光マンションが遅いときの確かめ方
NURO光を使っているのに「思ったより速度が出ない」と感じたら、回線そのものを疑う前に、部屋の中のどこに速度低下の原因があるかを順番に確かめてみてください。
- ホームゲートウェイと端末を再起動する
パソコンやスマホなどの接続機器から先に電源を切り、続けてホームゲートウェイの電源を抜きます。約5分待ってからホームゲートウェイ、接続機器の順に電源を入れ直すのが基本の手順です。
- LANケーブルでつないで測る
パソコンをLANケーブルでホームゲートウェイに直接つないで測定します。有線で十分な速度が出るなら、原因は回線ではなくWi-Fi側です。
- LANケーブルと差し込み口の規格を見る
有線でも速度が100Mbpsや1Gbps前後で頭打ちになるときは、使っているケーブルやLANポートの規格自体が上限になっていることがあります。
- Wi-Fiを5GHz帯につなぎ直す
電子レンジや家電の電波干渉を受けにくい「5GHz帯」への切り替えも効果的です。ホームゲートウェイに近い部屋なら、2.4GHz帯より速度が出やすくなります。
- 時間帯を変えて測る
昼間は速いのに夜だけ極端に遅いなら、夜間の一時的な回線混雑が影響している可能性があります。
LANケーブルの規格の見方と差し込み口の注意点
有線でつないでも速度が伸びないときは、引き出しの奥から出てきた、いつ買ったか記憶にない古いLANケーブルをそのまま使っていることがあります。
かんた
こうめLANケーブルのビニール部分には、「CAT5」や「CAT6A」といった規格名(カテゴリ)が印字されており、それぞれ通せる最大速度が決まっています。
ケーブルの | 最大速度 | 目安 |
|---|---|---|
CAT5 | 100Mbps | 買い替え |
CAT5e・ | 1Gbps | 1ギガ向け |
CAT6A以上 | 10Gbps | 2.5ギガ・ |
LANケーブルの規格(カテゴリ)と最大通信速度
2.5ギガプランや10ギガプランの速度を活かすなら、「CAT6A」以上のLANケーブルを使うのが目安です。
また、ケーブルだけでなく、ホームゲートウェイやパソコン側の差し込み口(LANポート)の規格も関係します。
公式の速度注記にある通り、2.5ギガプランで有線接続の最大速度(概ね2.5Gbps)を出すには2.5GBASE-T対応ポートが必要で、設置されるホームゲートウェイの機種によっては1000BASE-Tポート(概ね1Gbps)が上限になります。
10ギガプランでZTE製のホームゲートウェイを使う場合も、最大10Gbpsに対応しているのは「10G LAN」と書かれた端子のみで、通常のLAN1〜LAN3端子は最大1Gbpsまでとなるため、差す場所もあわせて確かめておきましょう。
Wi-Fiだけ遅いときに見直すところ
有線では速いのにWi-Fiだけ遅いなら、原因はホームゲートウェイの置き場所か、つなぐ端末側の対応規格のどちらかです。
掃除や片付けのついでに、ホームゲートウェイを目立たないテレビの裏や棚の奥、床の隅、金属製の家具の近くにしまい込んでしまうと、電波が遮られて離れた部屋まで届きにくくなります。
かんた
こうめ周囲を物に囲まれていない、床から少し高さのある見通しのよい場所へ移すだけで、離れた部屋の速度が上がることもあります。
また、ホームゲートウェイがWi-Fi 6以上に対応していても、手元のスマホやパソコンが古い規格のWi-Fiにしか対応していなければ、通信速度は端末側の性能までしか出ません。
反対に、有線でも遅く再起動しても変わらないときは、NURO光公式サイトに障害やメンテナンスの情報が出ていないかも見てみてください。
速度の正しい測り方や、ほかに試せる改善策はNURO光の速度と遅いときの改善策にまとめています。
NURO光マンションの速度に関するよくある質問
- Wi-Fiルーターを別に買わないと速度は出ませんか?
必須で付帯するホームゲートウェイ(月額550円)はWi-Fi 6以上に対応しているため、自分でWi-Fiルーターを買い足さなくても高速なWi-Fiを使えます。
広い部屋や壁の多い間取りで電波が届きにくい場合も、まずはホームゲートウェイの置き場所を工夫してから中継機などを検討しても遅くありません。
- 今のマンションのネットがVDSLかどうかは、どう調べますか?
部屋の壁にある差込口に「光」や「光コンセントSC」と書かれていれば、光配線方式の目印になります。「TEL」の差込口からVDSLモデムへ電話線でつながっていれば、VDSL方式の可能性が高いです。
壁の端子だけでは決めきれないこともあるため、室内にある機器の型番や契約書を見るか、管理会社や大家さんに配線方式を聞くのが確実です。
- VDSLしか使えないマンションでも、NURO光は引けますか?
NURO光は既存の電話線を使わず、部屋まで光ファイバーを引き込んで光コンセントを設置するため、今のネットがVDSL方式でも導入できる可能性があります。
ただし、提供エリア外の住所では使えないほか、39戸以下の建物が対象のNURO 光(H)では管理会社の工事承諾が必要で、40戸以上の建物が対象のNURO 光(M)で共用部にNUROの設備がまだない場合は設備導入のエントリーから始める必要があります。配管などの都合で工事ができない建物もあるため、まずは公式サイトで住所を入力して調べてみてください。
まとめ|NURO光マンションの速度は、平均で見れば遅くない
NURO光はマンションでも部屋まで光ファイバーでつながり、利用者の測定結果の平均でも下り1,067.2Mbps・上り840.62Mbpsと高い速度が出ています。
夜の時間帯も平均で下り1,000Mbpsを超えており、今のマンション回線がVDSL方式で遅いと感じているなら、乗り換え先の有力な候補になる回線です。
すでに利用中で速度が出ないと感じるときは、Wi-Fiを5GHz帯へ切り替えたり、ホームゲートウェイの置き場所やLANケーブルの規格(CAT6A以上か)を見直したりすると改善しやすくなります。
40戸以上のマンションか39戸以下の建物かで工事内容や開通までの目安も変わるため、判定結果では対象のプランまで見ておくのが確実です。










