マンションでNURO光を引きたいとき、とくに気になるのが「管理会社や大家さんの許可をどう取るか」と「壁に穴を開けずに済むか」の2点ではないでしょうか?
NURO光のマンション工事は、建物の総戸数で自動的に決まるプランによって、工事の回数や許可の取り方が変わります。
39戸以下のマンションは宅内工事と屋外工事の2回が基本で、賃貸・分譲を問わず工事日の1週間前までに管理会社や大家さん、管理組合の許可が必要です。
一方、40戸以上のマンションは宅内工事の1回が基本(建物の設備によっては複数回の場合あり)で、原則として自分で許可を取る必要はありません。
マンションの戸数でNURO光の工事が変わる
NURO光ではマンションの総戸数によってプランが自動的に決まり、利用者自身でプランを選ぶことはできません。
項目 | 39戸以下 | 40戸以上 |
|---|---|---|
プラン | NURO 光(H) | NURO 光 |
工事 | 基本2回 | 基本1回 |
許可 | 1週間前 | 原則不要 |
穴あけ | 配管次第で | 基本なし |
開通 | 1〜3か月 | 最短 |
マンションの戸数によるNURO光の工事の違い
39戸以下のマンション向けのNURO 光(H)では、賃貸マンションだけでなく分譲マンションでも、外壁からの引き込みや共用部での作業が入るため、管理会社や管理組合・大家さんの承諾が必要です。
40戸以上のマンション向けのNURO 光(M)は宅内工事の1回が基本ですが、建物に導入されている設備によっては複数回の工事が必要になるケースや、建物の持ち主へ連絡を求められるケースもあります。
自宅のマンションがどちらのプランになるかは、NURO光公式サイトの「お申し込み」から郵便番号と住所を入力すると分かります。住所を入れた時点で判定結果が出るため、申し込みを最後まで進める必要はありません。
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基本工事費はどちらのプランも55,000円で、36回の分割払い(初月1,555円、2〜36か月目1,527円)と同額が毎月割り引かれて実質無料になります。
ただし、36回の支払いが終わる前に解約すると、残りの工事費が一括で請求される点には注意しておきましょう。
39戸以下のマンションで行う工事の流れ
39戸以下のマンションで契約するNURO 光(H)では、基本的に、先に部屋の中の宅内工事をして、あとから電柱側の屋外工事をする2回の工事になります。
公式の「マンション向け工事内容説明書」によると、光ケーブルを部屋まで通すルートは建物の階数によって異なります。
3階建て以上は建物内の共用設備から館内の配管を通って部屋へ、1〜2階建ては外壁に取り付けた設備から直接部屋へと引き込む形です。言ってみれば、ホテルのロビーから館内の廊下を通って客室に向かうか、コテージの外階段から直接部屋に入るかのような違いがあります。

かんた
こうめ3階建て以上は共用部のMDFから部屋へ配線する
3階建て以上のマンションで光ケーブルの通り道になるのが、MDF(建物内の電話線や光回線が集まるメインの共用配電盤)です。
1回目の宅内工事では、MDFから棟内の配管を利用して各部屋まで光ケーブルを引き込み、室内に光コンセントとホームゲートウェイ(ONU)を取り付けます。
2回目の屋外工事は、近くの電柱から建物の既存引き込み口を通してMDFまで光ケーブルを引き込み、MDFの中で光ケーブル同士をつなぐ作業です。
電柱から引き込んだケーブルは新規または既設の引留金具で固定し、金具を新しく付ける場合はビス留めをします。引留金具から引き込み口まで距離があれば、外壁にケーブルを固定することもあります。
1〜2階建ては外壁に光キャビネットを取り付ける
1〜2階建てのマンションやアパートでは、戸建てに近い工事の流れになります。
1回目の宅内工事で、光キャビネット(外壁に設置する光回線の接続設備)を建物の壁面に取り付け、引き込み口付近まで光ケーブルを固定して部屋の中へ通します。
光キャビネットの固定は4か所程度、ケーブルを留める金具(クリート)は1つにつき1か所のビス留めで、ビスの頭は直径6mm程度、ビス穴は直径3〜4mm程度です。
部屋への引き込みには既存のエアコンダクトや電話線の配管を使いますが、既存の配管を通せない場合は、外壁や壁に穴を開ける貫通工事が必要になることもあります。
2回目の屋外工事では、電柱から光キャビネットまで光ケーブルを引き込み、必要に応じて外壁へ金具(引留金具・クリート)をビス留めしたうえで、キャビネットの中で光ケーブルを接続します。
なお、2階建て以下の建物ではホームゲートウェイ(Wi-Fiルーター)を利用者自身で設置する場合があり、工事完了後に機器を接続していなくても利用料金が発生するため早めに配線しておきましょう。
室内に取り付ける光コンセントは2種類ある
宅内工事で部屋の中に取り付ける光コンセントには、光ケーブルを引き込んだ場所に応じて「光アウトレット」と「光ローゼット」の2種類があります。
- 光アウトレット:既存の配管を使って引き込んだ場合、室内の壁にある電話線などの差込口プレートを光コンセント対応のプレートに交換する(すでに設置されている等で交換できない場合は光ローゼットを設置)
- 光ローゼット:エアコンダクトや既存・新規の穴から引き込んだ場合に、室内の壁面へ2か所のビス留めで取り付ける
電話線の既存配管をそのまま使って光アウトレットに交換できれば、室内の壁に新しくビスを打たずに済むケースもあります。
工事当日に立ち会う人と共用部の解錠手配
宅内工事と屋外工事は、どちらも当日の立ち会いが必要です。
ホームゲートウェイ(ONU)の置き場所を工事担当者と相談して決めるため、設置場所を決められる人、またはその人と電話で連絡が取れる人が立ち会います。契約者本人と電話連絡が取れる状況であれば、家族や友人が立ち会っても構いません。
なお、集合住宅では屋外工事のあと、同じ日に共用部のMDFなどで光ケーブルをつなぐ作業をすることがあり、この作業は部屋への訪問がない場合もあります。
また、MDF室などの共用部が施錠されているマンションでは、宅内工事・屋外工事の当日に鍵を開けておかなければなりません。
1回目の宅内工事が終わってから2回目の屋外工事日を予約できるようになるまで、30日程度かかる場合があります。
宅内工事を土日祝日に指定すると3,850円が追加でかかりますが、屋外工事は土日祝日でも追加の費用はありません。
40戸以上のマンションで行う工事の流れ
40戸以上のマンションで契約するNURO 光(M)は、建物にNURO光の設備が導入済みなら、原則として宅内工事の1回で開通します(物件に導入された設備によっては複数回の工事が必要になる場合もあります)。
共用部のMDFからIDF(集合住宅内のサブの配電盤)などの既存設備を利用して各部屋まで光ケーブルを通すため、基本的に壁への穴あけは発生しません。
申し込みから1〜2日後を目途にSMSや電話で工事日調整の連絡が入り、当日も機器の設置場所を決められる人(または電話連絡が取れる家族・友人)の立ち会いのもとで宅内の作業を行います。
一方、40戸以上のマンションにまだNURO光の設備がない場合は、エントリー登録、管理会社への設備導入調整、現地調査、設備導入工事を終えてから申し込む流れです。
管理会社へ要望書を提出して設備導入の承諾を自分で取ると、設備導入工事が完了するまでの期間を大幅に短縮できると公式サイトで案内されています(UR都市機構・東京都住宅供給公社の管理物件は要望書の提出不要)。
現地調査と設備導入工事には入居者の立ち会いは不要で、建物の環境によって導入できないと分かった場合もキャンセル料はかかりません。
賃貸・分譲マンションで管理会社や大家さんの許可を取る方法
39戸以下のマンション向けのNURO 光(H)では、賃貸・分譲を問わず、工事日の1週間前までに大家さん(建物所有者)や管理会社・管理組合の許可が必要です。
工事日までに許可が確認できないと、予約した日に工事を実施できません。
かんた
こうめ申込後すぐに工事日を予約せず「工事内容説明書」を見せる
許可が取れるか分からない段階なら、NURO光を申し込んだあとすぐに工事日を予約しなくても問題ありません。
管理会社や大家さんへの説明には、建物の所有者向けに用意されたNURO光公式サイトの「マンション向け工事内容説明書」のページを開いて見せるか、印刷用のPDFを渡すのが確実です。
大家さんや管理会社が建物への傷を心配している場合は、次の2点を伝えてまずは調査を含めた宅内工事の許可をもらえるか相談してみてください。
- 既存の配管を極力利用し、建物になるべく傷をつけない工法で工事できる可能性があること
- 工事当日に穴あけが必要と判断された場合は、その場で工事を中止できること
管理会社や分譲マンションの管理組合から「工事図面を提出してほしい」と言われた場合は、NURO光の開通工事に関する問い合わせ窓口(9:00〜18:00)へ連絡すれば図面を作成してもらえます。
あわせて、MDF室などの共用部が施錠されている建物の場合は、工事当日に共用部の鍵を開けてもらいたい旨も伝えておきましょう。
大家さん・管理会社が気にする点への答え方
許可を相談するときに大家さんや管理会社から聞かれやすい点と、公式の「マンション向け工事内容説明書」や公式FAQにもとづく答え方は次のとおりです。
- 費用:建物の持ち主や管理会社が負担する費用は一切ない
- ビス穴と防水処理:既存の配管をできるだけ使い、ビス留めをする場合も穴は直径3〜4mm程度で必ず防水処理を行う
- 音やにおい:騒音・振動・臭気・火気は発生しない工事で、建物の美観にも配慮して作業する
- 退去時の扱い:入居者から申し出がなければ設備はそのまま残せ、退去時に撤去工事を頼めばビス穴の穴埋めもできる(撤去の費用は入居者が負担)
管理会社・大家さんへ送る連絡の文例
メールや問い合わせフォームで連絡する場合は、公式テンプレートをもとにした次の文例をご自身の建物名や状況(賃貸・分譲、共用部の解錠の有無など)に合わせて調整すると便利です。
件名:NURO光 回線設置工事に関するご承諾のお願い
(管理会社名・管理組合名・大家さんのお名前)ご担当者様
いつもお世話になっております。(建物名)〇〇号室の(氏名)です。
この度、部屋にインターネット光回線「NURO光」を引きたく、工事実施のご承諾をお願いしたくご連絡いたしました。
工事は既存の配管をできるだけ利用し、建物側の費用負担は一切ございません。
状況により光ケーブル固定のため直径3〜4mm程度のビス留め(防水処理あり)を行う場合がありますが、もし工事当日に壁への穴あけ等が必要と判断された場合は、その場で工事を中止することも可能です。
まずは調査を含めた宅内工事の許可をいただけますでしょうか。
詳しい工事内容は、NURO光公式サイトの「マンション向け工事内容説明書」にまとめられており、工事図面が必要な場合はNURO光側で作成も可能です。
また、工事当日に共用部(MDF室など)の解錠が必要な場合の対応方法と、退去時に設備を残してよいか(撤去が必要か)もあわせてご教示いただけますと助かります。
自分で許可を取れないときは承諾代行や無料キャンセルもできる
自分で許可を取るのが難しい場合や、管理会社へどう説明すればよいか困ったときは、申し込み後にNURO光の窓口へ承諾代行(大家さんや管理会社への相談)を依頼できます。
ただし、NURO光で承諾代行を行う場合は、開通までに時間がかかる可能性がある点には注意が必要です。
工事日までに承諾が間に合わないときは、工事予定日の1週間前までを目途に工事日を変更できます。
もし最終的に工事の承諾が得られなかった場合も、無料で申し込みをキャンセルできる仕組みです。
マンションの壁に穴を開けたくないときの相談のしかた
既存の配管やエアコンダクトを使えれば壁に穴を開けずに光ケーブルを通せますが、建物の構造によっては貫通穴がどうしても必要になるケースもあります。
穴あけが必要になる場合は、工事担当者から必ず事前に説明があり、建物の持ち主の了承を得てからの作業です。
壁への穴あけを避けたい場合、担当者へ伝えるタイミングは工事の当日、作業を始める前です。
当日の確認で穴あけが必要と判断されたら、その場で工事を中止することもできます。
1〜2階建ての宅内工事なら両面テープでの設置も依頼できる
1〜2階建てのマンションで外壁へのビス留めが難しい場合は、宅内工事の際に壁面用の両面テープと落下防止の吊り線で固定する方法も依頼できます。
かんた
こうめ両面テープでの設置が使えるのは1回目の宅内工事のときのみで、2回目の屋外工事で電柱からのケーブルを留める金具(引留金具・クリート)を新設する場合はビス留めでの対応となります(既設の引留金具を使える場合はビス留め不要)。
また、外壁の材質によっては両面テープ施工ができなかったり、撤去時に外壁の素材や塗装がはがれたりする恐れもあるため、あらかじめ大家さんや管理会社との相談材料にしておきましょう。
マンション工事が延びたり中止になったりするケース
自分の準備で防げるのは、工事承諾と共用部の解錠手配の遅れです。
39戸以下のマンションでは、工事日の1週間前までに許可が確認できないと工事ができず、当日にMDF室の鍵が開かない場合も作業が進められません。工事日を予約する前に、大家さんや管理会社へ話を通しておくのが確実です。
もう一つ、開通まで時間がかかる原因になるのが建物や周辺環境の事情です。
MDFなどの共用設備に空きがなく設備を新設する場合や、引き込み準備で大規模な工事・申請が必要な場合、分譲マンションの管理組合の理事会で審査が入る場合は、通常より期間が延びます。
建物や設備、周囲の環境によっては、そもそも工事ができず提供できないこともあります(宅内工事後に提供不可となった場合も、実施した工事の費用はかかりません)。
ネットが使えない期間を作らないよう、今使っている回線は、NURO光の工事が終わって実際にインターネットへつながったことを確かめてから解約してください。
NURO光のマンション工事に関するよくある質問
- 退去するとき、光コンセントなどの設備は撤去しないといけませんか?
設備の撤去は必須ではなく、大家さんや管理会社から求められた場合に必要になります。
退去時に撤去工事を依頼すればビス穴の穴埋めも可能ですが、撤去工事費として19,800円が入居者負担でかかります。
- 固定電話の番号を引き継ぐ場合、今の回線はいつ解約すればいいですか?
電話番号の引き継ぎが終わるまでは、現在利用している電話と回線を解約しないでください。
引き継ぎが完了し、NURO光でネットにつながったことを確かめてから解約手続きを進めましょう。
まとめ|まず戸数を調べ、許可を取ってから工事を予約する
NURO光のマンション工事は、39戸以下のNURO 光(H)なら宅内・屋外の2回が基本、40戸以上のNURO 光(M)なら宅内工事の1回が基本(建物の設備により複数回の場合あり)です。
39戸以下のマンションでは、賃貸・分譲を問わず、「マンション向け工事内容説明書」を見せて許可と共用部の解錠手配を済ませてから工事日を予約すると、当日の工事が止まるのを防げます。
壁に穴を開けたくない場合は、工事の当日、作業を始める前に担当者へ伝えて既存の配管を使えるか確認してもらいましょう。










