今の光回線からeo光へ移るときは、承諾番号を取って工事なしで切り替えられるかどうかで準備の段取りが大きく変わってきます。

独自回線の「eo光ネット」や「eo光シンプルプラン」へは、転用も事業者変更もできず、新規契約になります。

一方、NTT東日本・西日本の回線設備を使う「eo光ネット(type N)」であれば、フレッツ光からの転用や他社光コラボからの事業者変更が可能です。

独自回線へ乗り換える際は、eo光が開通してから今の回線を解約するという順番を守るようにしましょう。

eo光ネット(独自回線)は転用・事業者変更できず新規契約になる

かんた
事業者変更って、会社の社長さんが交代したり名前が変わったりする話?
こうめ
会社の中身が変わるわけじゃないにゃ。家に引き込んだ光ファイバーはそのままで、契約する会社だけを切り替える手続きのことだよ。

転用はフレッツ光から光コラボへ、事業者変更は光コラボから別の光コラボへ乗り換える手続きを指します。

どちらもNTT東日本・西日本の回線設備をそのまま引き継ぐため、承諾番号を取得すれば切り替えが可能です。

同じ書店のカバーがかかっていても中に入っている本が違うように、同じ「eo光」という名前でも独自回線とtype Nでは使っている回線設備が異なります。

主力プランの「eo光ネット」と戸建て向けの「eo光シンプルプラン」は、オプテージが独自に敷設した光ファイバーを利用するサービスです。

NTTの設備を引き継げないため、どの回線から移る場合も新規契約となり、光ファイバーを引き込む開通工事が必須となります。

新規契約として申し込む形になるため、今の事業者から転用承諾番号や事業者変更承諾番号を取得する手間はありません。

申し込むeo光による手続きの違いの図。独自回線のeo光ネットは新規契約で工事があり、今の回線は自分で解約する。type Nはフレッツ光からなら転用、光コラボからなら事業者変更

戸建て(ホームタイプ)やシンプルプランでは、申し込みから開通工事までの目安が標準1か月で、工事の内容や申請の手続きによってはさらに1か月以上かかることもあります。

今の住まいでそのまま使う場合は、宅内調査と宅内工事を同じ日に実施するため、立ち会いは工事当日の1回(1〜2時間程度)で済みます。

新築や引っ越し先で利用する場合は、スマートフォンのSMSと撮影機能を使う遠隔宅外調査(20分程度)を行ったあとに宅内工事へ進む流れです。

マンションタイプ(独自回線)も新規契約となりますが、申し込めるのはeo光が導入済みの建物に限られ、開通までの期間は物件によって異なります。

eo光ネット(type N)なら転用・事業者変更で移れる

かんた
工事しないで済むなら、type Nのほうが楽じゃない?
こうめ
手続きは楽だけど、使えなくなるサービスもあるんだ。先に違いを見ておこう。

「eo光ネット(type N)」は、NTT東日本・西日本のフレッツ光回線を借り受けて提供している光コラボのサービスです。

フレッツ光からは転用、ほかの光コラボからは事業者変更の手続きで申し込めます。

ただし、独自回線のeo光ネットとtype Nは別系統のサービスであり、料金や割引、電話・テレビなどのオプションを共有していません。

項目

eo光ネット

type N

移る手続き

新規契約

転用・
事業者変更

承諾番号

不要

必要

月額
戸建て1G

5,500円
(即割)

5,448円
(Wi-Fi込)

au・UQ
セット割

対象
(要光電話)

対象外

mineo
セット割

月330円
割引

月330円
割引

eo光テレビ

使える

使えない

独自回線のeo光ネットとtype Nの違い

独自回線(ホームタイプ・メゾンタイプ)の月額5,500円は即割適用時の金額で、無線ルーター機能(月105円)は別料金です。

一方、type Nは無線ルーター機能込みの料金で、独自回線の「即割」はありません。

最初の3か月が安くなる「eo光ネット(type N) 3カ月割」は新規の申し込みが適用条件なので、転用・事業者変更で移るときは割引のない料金で考えておきましょう。

また、type NとシンプルプランはauスマートバリューやUQ mobileの自宅セット割の対象外となっている点にも注意が必要です。

auやUQ mobileのスマホを使っているなら、工事の手間があっても独自回線のeo光ネットとeo光電話をセットで契約したほうが毎月のスマホ代を抑えられます。

なお、格安SIMのmineoと組み合わせる「eo × mineoセット割」(ネットの月額料金から毎月330円割引)は、独自回線だけでなくtype Nやシンプルプランでも利用可能です。

独自回線の提供エリア外や、eo光が導入されていないマンションにお住まいで工事を避けたい場合は、type Nが候補になります。

自宅で独自回線が利用できるかどうかの調べ方は、提供エリアの解説記事で確認してください。

あわせて読みたい
eo光の提供エリアは?対象地域の調べ方とエリア外のときの選択肢eo光は関西で広く親しまれている光回線ですが、自分の家で契約できるかどうかは、実際に検索してみないと分かりません。 eo光の独自回線を使えるのは、大阪・京都・兵庫...

type Nへ転用・事業者変更する手順と注意点

フレッツ光や他社光コラボからtype Nへ乗り換えるときは、現在契約中の事業者から承諾番号を取得して申し込みます。

承諾番号は、いま契約している会社から「よそへ移っていいですよ」とハンコをもらう代わりのような番号です。

番号を取得する前に、現在利用しているオプションサービスやプロバイダの契約内容をひと通り確認しておきましょう。

連絡先は、フレッツ光ならNTT東日本・西日本、光コラボなら現在契約中の事業者です。

承諾番号の有効期限は15日間で、type Nへ申し込む時点で有効期限まで10日以上残っている必要があります。

手続きの内容によっては、承諾番号の再取得を頼まれるケースもあります。

同じNTT設備を引き継ぐため開通までの期間は短くなりますが、現在の回線から速度コースを変更する場合は利用開始まで時間がかかることもあり、派遣工事が発生する際は立ち会いも必要です。

また、type Nの利用にあたってはNTTレンタル機器(ホームゲートウェイ)の設置が必須となっています。

切り替えが終わると、転用・事業者変更完了日の翌日から課金開始となり、加入月の基本料金は日割り計算です。

転用や事業者変更では原則として元の回線への解約連絡は不要ですが、プロバイダやオプションサービスなど自分で解約が必要な契約については、type Nのサービス開始を確認したあと手続きを行ってください。

独自回線のeo光へ乗り換える順番|今の回線は開通後に解約

独自回線のeo光ネットやシンプルプランへ移っても、これまで使っていた回線はそのままでは解約されません。

かんた
料金が重なるのがもったいないし、先に今の回線を解約しておいたほうがすっきりしない?
こうめ
それはやめておこう。ぼくは前に乗り換えたとき、先に旧回線を解約してネットが使えない期間ができて、レンタルWi-Fiで乗り切ったことがあるんだ。それからは乗り換えのときにレンタルWi-Fiを用意しているよ。

インターネットが使えない期間を作らず、電話番号の引き継ぎや他社違約金補填の対象から外れないように、次の順番で手続きを進めましょう。

  1. 今の回線を契約したままeo光に申し込む

    新規契約として申し込む形になるため、事前に転用承諾番号や事業者変更承諾番号を用意する必要はありません。

    現在の固定電話番号を残したい場合は、eo光電話への加入と番号ポータビリティ(番号引き継ぎ)もあわせて申し込みましょう。

  2. 調査と宅内工事に立ち会う

    今の住まいでそのまま使う場合は、宅内調査と宅内工事を同じ日に行います。

    申し込みから1〜2週間ほどで委託工事会社から日程調整の電話が入り、工事当日は1〜2時間ほど立ち会います(18歳以上の家族でも可)。

    新築や引っ越し先で利用する場合は、スマートフォンのSMSと撮影機能を使った遠隔宅外調査(20分程度)のあとに宅内工事を実施します。

  3. ネットの開通と電話番号の切り替えを確認する

    宅内工事が完了したら、eo光の回線でインターネットに接続できるかを確かめます。

    電話番号を引き継ぐ場合は、番号の切り替え手続きが完了したあと、電話機をeoホームゲートウェイまたはeo光多機能ルーターへつないで通話できるか確認してください。

  4. 今の回線・プロバイダを解約し、違約金補填を申請する

    ネットと電話の開通を確認できたら、これまで使っていた回線の事業者へ自分で解約を申し込みます。

    かかった解約金や撤去費用の証明書類は、eo光の開通月を1か月目として6か月目の末日までにWebフォームまたは郵送で提出しましょう。

なお、工事の立ち会いを契約者や18歳以上の家族以外に任せられるのは、新築中でハウスメーカーの方だけが立ち会う場合に限られます(事前に開通サポートセンター 0120-948-030 への連絡が必要)。

開通前に解約すると困ること
  • ネット:eo光が開通するまで自宅でインターネットが使えない期間ができてしまう
  • 電話番号:切り替え完了前に電話を解約・休止してしまうと、同じ電話番号を引き継げなくなる
  • 違約金補填:eo光へ申し込む時点で他社回線を利用していないと対象外になってしまう

もし工事の遅れなどでインターネットが使えず困っている場合は、モバイルルーターを無料で貸し出してもらえる場合があります(貸し出しには一定の条件があり、在庫がないと借りられません)。

希望する際は、開通サポートセンター(0120-948-030、受付時間9:00〜18:00・12月31日〜1月3日を除く)へ相談してみてください。

また、フレッツ光から独自回線のeo光へ移る場合は、NTTの回線解約とは別に契約中のプロバイダも忘れずに解約しましょう。

他社回線やプロバイダを解約すると、これまで使っていたプロバイダのメールアドレスや提供されていたセキュリティソフトが使えなくなることがあるため、登録しているメールアドレスの変更やソフトのアンインストールも済ませておくと慌てずに済みます。

固定電話の番号を引き継ぐなら今の電話を自分で解約しない

かんた
NTTの電話って、先に自分で止めておかなくていいの?
こうめ
自分で止めちゃだめだよ。番号を移すなら、NTTへの休止手続きはeo光が代わりにやってくれるんだ。

NTT一般加入電話からeo光電話へ番号を引き継ぐ(番号ポータビリティ)場合、NTT回線の休止手続きはeo光が代行します。

番号の切り替えが終わる前に自分で電話の解約や休止を申し込んでしまうと、その電話番号は引き継げなくなるため注意が必要です。

NTT加入電話以外の電話サービス(他社の光電話など)から番号を引き継ぐ場合も、切り替え手続きが完了するまでは現在の電話サービスを解約しないでください。

番号ポータビリティを利用すると、これまで使っていた電話サービス自体は番号切り替え手続き後に解約扱いとなりますが、セットで契約していた他社のインターネット回線は番号切り替え後に自分で解約手続きを行いましょう。

番号の引き継ぎには電話番号割当手数料として1番号につき2,200円が必要で、NTT一般加入電話から移す場合はNTT側の休止工事費3,300円/番号も別途請求されます。

なお、通常プランの「eo光電話」とtype Nの「eo光電話(type N)」では、月額料金や申し込みの扱いに次のような違いがあります。

  • eo光電話(独自回線):ネットとセットなら電話基本料はかからず、eo光電話アダプター機能利用料314円/月で利用可能(シンプルプランはセット契約不可)
  • eo光電話(type N):月額550円。転用・事業者変更前からひかり電話などを利用中なら切り替えと同時に引き継がれるが、転用・事業者変更と同時に新規追加はできないためtype Nの利用開始後に申し込む

乗り換えの初期費用と他社違約金補填

eo光へ乗り換える際にかかる初期費用は、独自回線とtype Nで仕組みが別々です。

費用項目

独自回線
(戸建て)

type N
転用・変更

契約事務
手数料

3,300円

3,300円

標準工事費

29,700円
(実質無料)

かからない

土日祝の
割増工事費

3,300円
シンプルは
5,500円

かからない

eo光の初期費用(独自回線とtype N)

独自回線のホームタイプ・メゾンタイプ・シンプルプランでは、標準工事費29,700円が24回の分割払い(初回1,249円、2〜24回目1,237円/月)となり、開通翌月から同額が割り引かれて実質無料になります。

ただし、分割払いの途中で解約すると、残っている工事費を一括で支払う必要があります(独自回線のマンションタイプは平日の標準工事費が無料のため、分割残債はありません)。

一方、フレッツ光や他社光コラボからtype Nへ転用・事業者変更で移る場合は、原則として新規開通工事費はかかりません(追加工事が生じる場合を除く)。

他社違約金補填の上限額と受け取り手続き

かんた
乗り換えで今の回線の違約金や工事費の残りが出たら、自分持ちになっちゃうの?
こうめ
一度は自分で払うけど、あとでeo光が現金で補填してくれる特典があるよ。住まいによって上限が違うし、申請や受け取りの期限もあるから確かめておこう。

今の回線を解約する際に解約金や撤去費用、工事費の残債、プロバイダ(ISP)の解約金などが発生した場合、他社違約金補填によって現金で還元を受けられます。

補填の上限額は、申し込む住居タイプによって次のとおり定められています。

  • ホームタイプ・メゾンタイプ(独自回線)/type N ホームタイプ:実際にかかった額を合計最大60,000円まで還元(このうちタブレットなどの端末残債は最大10,000円まで対象。シンプルプランは最大60,000円で端末残債は対象外)
  • マンションタイプ(独自回線・type Nとも):合計最大15,000円まで還元(端末残債は対象外)

補填を受けるには、eo光への申し込み時点で他社サービスを利用中であることと、補填金を受け取る時点までeo光を継続して契約していることが必要です。

開通月を1か月目として6か月目の末日までに、解約金や撤去費用の金額が確認できる証明書のコピーをWebの申請フォームまたは郵送で提出しましょう(対象は1回線分のみ、申請は1回限り)。

独自回線のホームタイプ・メゾンタイプでは、開通月を含めて13か月目以降に順次、eoメールアドレス宛のメール(送信元:no-reply@cashpost.jp)とハガキで案内が届きます。

案内が届いたら、案内メールの送信日から40日以内に、eo光登録証に記載されている「初期eoID」を使ってWeb(CASH POST)で受取手続きを完了させてください。

eo光から他社へ乗り換えるときは事業者変更できる?

かんた
反対にeo光からよその光回線へ移るときは、裏口からこっそり事業者変更で抜け出せる?
こうめ
裏口なんてないよ。いま使っているのが独自回線なら新規契約、type Nなら事業者変更と、正面から別々の手続きで進むんだ。

eo光から他社の光回線へ乗り換える場合も、現在利用しているサービスが「独自回線」か「type N」かによって手続きが異なります。

独自回線のeo光ネットやシンプルプランはNTTの回線設備ではないため、他社の光コラボへ事業者変更することはできません。

そのため、乗り換え先の光回線へ新規契約として申し込み、開通してからeo光を解約する手順になります。

一方、現在「eo光ネット(type N)」を利用しているなら、他社の光コラボへ事業者変更で乗り換えが可能です。

type Nから移る場合は、eo光から事業者変更承諾番号を取得して乗り換え先の光コラボへ申し込みましょう。

eo光を解約するときの料金・電話番号・撤去の注意点

独自回線のeo光を解約して他社へ乗り換える際は、料金の計算方法や電話番号の扱いに注意が必要です。

eo光ネットの月額基本料金は解約日前日までの日割り計算になりますが、レンタル機器利用料やオプション料金、eo光電話、eo光テレビの料金は解約日前日を含む月までの満額請求となります。

また、eo光ネットを解約するとeoのメールアドレス(xxxx@xxx.eonet.ne.jp)は利用できなくなる点も押さえておきましょう。

現在の電話番号を他社でも継続して使う場合は、必ずeo光電話を解約・撤去する前に乗り換え先の事業者へ申し込んで番号ポータビリティの手続きを行ってください。

なお、eo光で新しく取得(発番)した電話番号や、NTT加入電話以外の他社電話サービスで発番した番号は、NTT加入電話やINSネットへは番号ポータビリティで引き継げません(他社の光電話全般へ引き継げないわけではありません)。

最低利用期間内の解約精算金や分割工事費の残り、引込線の撤去工事費については、eo光の解約手順と費用の解説記事で詳しく説明しています。

eo光の事業者変更で押さえておきたいこと

eo光への乗り換えや、eo光から他社への移行で押さえておきたい要点を整理します。

  • 独自回線(eo光ネット・シンプルプラン):転用・事業者変更はできず、新規契約と開通工事が必要(今の住まいで使う場合は宅内調査と宅内工事を同日に実施)
  • eo光ネット(type N):NTT回線の光コラボのため転用・事業者変更が可能。ただしau・UQ mobileのセット割やeo光テレビは対象外(mineoセット割は対象)
  • 独自回線へ移る順番:eo光の開通と電話番号の切り替えを確かめてから今の回線・プロバイダを解約する
  • 固定電話の引き継ぎ:切り替え完了前に自分で旧電話を解約・休止しない(NTT一般加入電話からの休止手続きはeo光が代行)
  • 他社違約金補填:申し込み時点で他社回線を利用中であることが必要。ホーム・メゾンとtype Nホームは最大60,000円、マンションは最大15,000円まで還元(開通6か月目末までに申請)

スマホのセット割やテレビサービスも含めてしっかり使いたい方は独自回線のeo光ネットを、工事を避けて手軽に切り替えたい方や独自回線エリア外の方はtype Nを選んで手続きを進めてみてください。