ドコモ光とソフトバンク光は月額料金がほとんど同じで、どちらを選べばお得なのか迷いやすい2社です。
どちらもNTT東日本・西日本の光回線設備を使うため通信速度に大きな違いはなく、選び方の決め手になるのは家族のスマホの割引と、その割引に必要なオプション代です。
スマホの会社に応じた選び方に加え、ドコモやソフトバンク以外のスマホを使っている人に向けて、3年間の支払いの目安も計算しました。
かんた
こうめ結論|家族のスマホがドコモならドコモ光、ソフトバンク・ワイモバイルならソフトバンク光
家族にドコモのスマホがあればドコモ光、ソフトバンクかワイモバイルのスマホがあればソフトバンク光を選ぶのが基本です。
ドコモ光ならスマホ1台につき最大で月1,210円が割り引かれ、割引を受けるために有料オプションへ加入する必要もありません。
ソフトバンク光の割引は1台につき月1,100円(ワイモバイルは最大月1,650円)で、月550円からの指定オプションへの加入が条件となります。
家族のスマホがドコモとソフトバンクに分かれている場合は、オプション代を差し引いたあとの世帯全体の割引合計額が大きいほうを選びましょう。
かんた
こうめauやUQ mobile、楽天モバイル、格安SIMなどでどちらの割引も受けられない人は、現金還元の条件が揃いやすいソフトバンク光のほうが3年間の総支払額を抑えられます。
11月末までに開通して使い始められれば、ソフトバンク光のほうが戸建てで13,572円、マンションで21,492円少なくなります。
支払い額に差が出る主な理由は現金還元で、ドコモ光(OCN インターネット)の還元はドコモの携帯電話契約がないと対象にならないためです。
ドコモ光とソフトバンク光の違いを一覧で比較
どちらもNTT東日本・西日本の光ファイバー網を借りて提供する「光コラボ」で、提供エリアはフレッツ光と同じ範囲が基本です。
違いが出やすいポイントは、プロバイダの仕組み、マンションの月額料金、スマホ割に必要なオプション代、IPv6接続にかかる費用の4点です。
項目 | ドコモ光 | ソフト |
|---|---|---|
プロ | 提携先 | Yahoo! |
月額 | 5,720円 | 5,720円 |
月額 | 4,400円 | 4,180円 |
10ギガ | 6,930円 | 6,930円 |
スマホ | 1台最大 | 1台最大 |
割引の | なし | 月550円 |
IPv6 | 追加料金 | 光BB |
工事費 | 28,600円 | 47,520円 |
現金 | 37,000円 | 36,000円 |
ドコモ光(タイプA・OCN インターネット)とソフトバンク光の1ギガ・2年契約の比較
ドコモ光は複数の提携プロバイダから選ぶ形式で、この表ではタイプAの「OCN インターネット」で比べています。ソフトバンク光はプロバイダ(Yahoo! BB)一体型です。
現金還元は、ドコモ光がOCN インターネットの窓口、ソフトバンク光がGMOとくとくBBの窓口から申し込んだ場合の金額です。
月額料金|今はマンションだけソフトバンク光が安く、改定後はドコモ光が安い
1ギガプランの月額料金は、戸建てがどちらも5,720円で同額ですが、マンションはソフトバンク光のほうが220円安い4,180円です。
ただしソフトバンク光は12月1日以降に1ギガの月額を330円引き上げる料金改定を予定しており、戸建ては6,050円、マンションは4,510円になる予定です。
料金改定のあとは、戸建てで330円、マンションでも110円、ドコモ光のほうが安くなります。
11月末までに開通した人は、12月1日に一斉に値上がりするわけではありません。新料金に切り替わるのは12月以降に迎える契約満了月(2年自動更新なら24か月目)の翌月からの予定のため、最初の2年ほどは現在の月額料金のまま利用できます。
また改定後は、PayPayカードで支払うと月330円(PayPayカード ゴールドは月550円)が割り引かれる予定です。ただしゴールドカードは年会費11,000円がかかるため、年会費を考慮したうえで選ぶ必要があります。
料金改定の詳しい時期や負担を抑える方法は、ソフトバンク光の12月の値上げの解説で確認できます。
かんた
こうめソフトバンク光で高速なIPv6接続(IPv6高速ハイブリッド)を利用するには、光BBユニットのレンタル料として月513円が必要です。
ドコモ光(OCN インターネット)はIPv6接続(IPoE)に追加料金がなく、対応するWi-Fiルーター(Wi-Fi 6またはWi-Fi 7対応、機種は指定不可)も無料でレンタルできます。
おうち割を適用せずにソフトバンク光の戸建てを選ぶと、光BBユニット代を含めて月6,233円となり、改定前の料金でもドコモ光より月513円高くなります。
10ギガの月額は、ソフトバンク光が必須のホームゲートウェイ(S)550円を含めて月6,930円です。ドコモ光は基本料金が月6,380円ですが、ドコモから10ギガ対応ルーターをレンタルすると月550円かかるため、合計すると月6,930円で同額になります。
なお、OCN インターネットでは10ギガ専用の無料ルーターレンタルはないものの、対応ルーターの優待販売が用意されています。
スマホのセット割|ドコモ光はオプション不要、ソフトバンク光は月550円のオプションが必要
スマホのセット割引は、ドコモ光が「ドコモ光セット割」、ソフトバンク光が「おうち割 光セット」で、どちらも光回線ではなくスマホ側の月額料金から毎月引かれる仕組みです。
項目 | ドコモ光 | ソフトバンク光 |
|---|---|---|
1台の | 最大 | 1,100円 |
割引の | 最大 | 最大 |
必要な | なし | 月550円〜 |
セット割の | 不要 | 必要 |
スマホのセット割の違い(割引はスマホ1台あたりの月額)
ドコモ光セット割なら、ドコモ MAXやminiでスマホ1台あたり月1,210円、eximoやirumo(3GB以上)で月1,100円が割り引かれます。
ahamoとirumoの0.5GBは対象外となるため、家族が契約しているプランも事前に確かめておきましょう。
ファミリー割引のグループ内であれば、離れて暮らす家族も含めて三親等まで最大20回線が割引の対象です。
ドコモ光セット割そのものの申し込みはいらず、光電話などの有料オプションに入る必要もありません。
家族の分まで割引を適用させるには、あらかじめファミリー割引への加入手続きだけ済ませておきます。
対象プランや家族の適用範囲については、ドコモ光セット割の解説で詳しく紹介しています。
おうち割 光セットは、ソフトバンクのペイトク2やミニフィット2なら1台につき月1,100円、ワイモバイルのシンプル3なら最大月1,650円の割引です。
ソフトバンク光でこの割引を受けるには、月550円からの指定オプションへの加入に加えて、おうち割の申し込み手続きが別途必要になります。
かんた
こうめ指定オプションは、光BBユニットレンタル・Wi-Fiマルチパック・光電話サービス(ホワイト光電話など)の3つをまとめたパックです。
ワイモバイルの家族割引サービスとは重複して適用できないため、家族でワイモバイルを使っているならどちらの割引額が大きいか比べてから決めましょう。
とはいえ、ソフトバンク光で高速なIPv6接続を使うなら光BBユニットの月513円はもともと必要になるため、おうち割のために増える実質的な負担は月37円ほどにとどまります。
オプションの内訳や詳しい申し込み手順は、ソフトバンク光のおうち割の解説で確認できます。
工事費と現金還元|どちらも工事費は実質無料、ドコモ光の還元はドコモのスマホが必要
契約事務手数料は両社とも4,950円ですが、ソフトバンク光は申し込みと同時に公式の割引キャンペーンへ申し込むと3,850円に抑えられます。
新しく光回線を引く派遣工事費はドコモ光が28,600円、ソフトバンク光が47,520円ですが、どちらも継続して利用すれば実質無料です。
ドコモ光では、工事費と同額のdポイントが利用開始月の7か月後(利用開始月を1か月目とすると8か月目)から24回に分けて進呈されます。各回のポイント有効期限は進呈月を含めて6か月間です。
途中で解約するとその後のポイント進呈は終了し、工事費の分割残債は原則翌月に一括請求されます。
ソフトバンク光は、工事費47,520円を24回分割(月1,980円)で支払いつつ、課金開始月を1か月目として7〜30か月目の24回にわたり毎月1,980円が割り引かれます。31か月目まで利用すると工事費全額が相殺される仕組みです。
24か月目より前に解約すると工事費の残債をまとめて支払うことになり、24〜30か月目の解約では工事費の残債はないものの残りの割引を受けられなくなります。
現金還元については、ソフトバンク光(GMOとくとくBB)が新規で36,000円です。使っているスマホのキャリアを問わずに適用されます。
開通8か月後の末日ごろに届く案内メールから30日以内に振込口座を登録する流れのため、受け取り完了まで案内メールを見落とさないように注意しましょう。
申し込み手続きは、GMOとくとくBBのソフトバンク光のページから進められます。
またソフトバンク光には、他社回線からの乗り換えや引越しをする人に向けて、月額料金が25か月間割り引かれる「超おうち応援割」も用意されています。おうち割ありなら戸建てで月880円・マンションで月550円、おうち割なしなら戸建てで月440円・マンションで月275円の割引です。
申し込み時に今の回線や転居を申告し、7か月目以降も割引を続けるには6か月目の末日までに他社回線の利用や転居の証明書を提出します。
ドコモ光(OCN インターネット)の現金還元は、1ギガの新規・再利用・事業者変更で37,000円(転用は32,000円)です。ただし、ドコモの携帯電話を契約している人だけが対象となっています。
利用開始月の3か月後の月末ごろに届くメールから30日以内に口座を登録するため、受け取り時期はソフトバンク光よりもスピーディーです。

ドコモのスマホを使っている人なら、ドコモ光でセット割と現金還元の両方を手に入れられます。
ドコモでもソフトバンクでもないスマホなら3年間の支払いで比べる
auやUQ mobile、楽天モバイル、格安SIMなどでセット割の対象外となる人は、月額料金と現金還元をあわせた3年間の実質支払額で比較すると差がはっきりします。
住まい | ドコモ光 | ソフトバンク |
|---|---|---|
戸建て | 210,870 | 197,298 |
マンション | 163,350 | 141,858 |
戸建て | 210,870 | 205,218 |
マンション | 163,350 | 149,778 |
スマホのセット割がない人の3年間の支払い(目安、単位は円)
- 1ギガ・2年契約を3年間(36か月)利用し、月額36か月分と契約事務手数料4,950円の合計から現金還元を差し引いて計算
- ソフトバンク光は、IPv6接続の条件をドコモ光とそろえるため光BBユニット代(月513円)を合算
- ドコモ光は、ドコモの携帯電話契約がない前提のためOCN窓口の現金還元を除外
- 11月末までに開通・利用開始する場合、ソフトバンク光は最初の24か月を改定前料金、25か月目から値上げ後の新料金で計算
- 改定後開始の場合は、ソフトバンク光の月額料金を36か月すべて改定後の新料金として計算
- 開通工事費は両社とも3年間利用すれば実質無料となるため、計算対象から除外
- 超おうち応援割、PayPayカードの割引、その他の有料オプション代や通話料は含めず計算
11月末までに開通して利用を始める場合、ソフトバンク光のほうが戸建てで13,572円、マンションで21,492円少ないという計算結果になります。
12月以降に開通して最初から改定後の新料金が適用される場合でも、差額が戸建て5,652円、マンション13,572円に縮まるだけで、ソフトバンク光の支払いのほうが少ない傾向は変わりません。
他社から乗り換える人であれば、ソフトバンク光の「超おうち応援割」(おうち割なしで戸建て月440円、マンション月275円を25か月間割引)が適用されるため、差額はさらに広がります。
速度|ドコモ光とソフトバンク光は同じNTTの回線で、実測の平均もほぼ同じ
どちらも同じNTTの光回線設備を使っているため、規格上の最大通信速度は1ギガなら1Gbps、10ギガなら10Gbpsで違いはありません。
利用者の実測データを集計した「みんなのネット回線速度」の直近3か月の平均を見ても、下り速度はドコモ光が571.27Mbps、ソフトバンク光が586.59Mbpsとなっています。
下りの差は約15Mbpsで、同じパックの卵2個の重さを比べるような、日常ではまず見分けがつかない違いです。
応答速度を示すPing値はソフトバンク光のほうが約5ms短いものの、いずれも1ギガと10ギガ、有線接続とWi-Fiの計測結果が混ざり合った平均値です。
実際の体感速度は、回線事業者よりもIPv6接続を使えているかどうかで変わりやすくなります。
ドコモ光(OCN インターネット)は対応ルーターをつなげば追加料金なしでIPv6(IPoE)に接続でき、ソフトバンク光は光BBユニットを申し込んで機器を接続した段階でIPv6高速ハイブリッドが有効になります。
ドコモ光とソフトバンク光の乗り換えは事業者変更で工事なし
どちらも光コラボなので、1ギガどうしなら「事業者変更」という手続きで乗り換えられ、回線速度や設備を変えなければ工事はありません。
- 今の会社から事業者変更承諾番号をもらう
取得する事業者変更承諾番号の有効期限は、ドコモ光・ソフトバンク光ともに15日間です。
- 乗り換え先へ事業者変更で申し込む
取得した承諾番号を伝えて乗り換えを申し込むと、乗り換え先の事業者から回線の切り替え日が案内されます。
- 切り替え日に回線が切り替わる
工事なしで回線が切り替わり、前の契約はその日に自動で解約されます。乗り換え先から届いた機器をつなげば使い始められます。
乗り換え手続きを進める前に確認しておきたいのが、現在契約している回線を解約する際にかかる費用です。
契約満了にともなう更新期間以外に解約すると、所定の解約金が発生します。現行の2年定期契約の解約金は、ドコモ光が戸建て5,500円・マンション4,180円、ソフトバンク光が戸建て5,720円・マンション4,180円です。
なお、ドコモ光で2022年6月30日以前に申し込んだ旧プランも、2025年7月以降に契約を更新していれば、解約金はこの金額です。
さらに分割払い中の工事費の残りもまとめて請求され、ドコモ光では承諾番号を発行した段階で残債が一括精算されます。
ただし、どちらの回線にも乗り換え費用を補う特典があります。
ソフトバンク光の「あんしん乗り換え」は他社の解約金や撤去費用などを最大10万円までキャッシュバックし、ドコモ光(OCN インターネット)でもドコモ携帯契約者向けに、他社の解約金などを最大100,000ptのdポイントで補う特典があります(転用は対象外)。
光電話の電話番号を残したい場合は、番号の引継ぎができるかどうかを事前に乗り換え先窓口で確認し、回線の切り替え手続きとあわせて進めましょう。
また、ドコモ光(OCN インターネット)は、パソコンやルーターの接続設定などを手伝う訪問サポートの基本メニューが初回だけ無料です(別途申し込みが必要)。
かんた
こうめドコモ光のセット割は申し込みがいりませんが、ソフトバンク光へ乗り換えるなら、おうち割の申し込みと指定オプションへの加入を忘れずに済ませておきましょう。
ただし10ギガプランは扱いが異なり、ソフトバンク光の10ギガは事業者変更での受付に対応していないため、新規契約として立ち会い工事が必要です。
またドコモ光の10ギガから他社の光コラボへ乗り換える場合も、事前に1ギガプランへ変更する切り替え工事を行わなければなりません。
ドコモ光とソフトバンク光のよくある質問
- 家族のスマホがドコモとソフトバンクに分かれているときは?
ドコモ光は対象スマホの台数分(1台あたり月1,100〜1,210円)がそのまま割り引かれ、ソフトバンク光は台数分の割引合計から必須オプション代の月550円を差し引いた金額が毎月の実質割引額です。世帯全体の合計割引額を計算して比較しましょう。
例えばドコモ MAXが1台、ソフトバンクのペイトク2が2台なら、ドコモ光は月1,210円、ソフトバンク光は2,200円から550円を引いた1,650円で、ソフトバンク光のほうが大きくなります。
- ahamoを使っている場合はどちらがいいですか?
ahamo自体はドコモ光セット割の対象外ですが、同一のファミリー割引グループ内にドコモ MAXなど対象プランを契約している家族がいれば、その家族のスマホ代は割り引かれます。
家族内にも割引対象となるスマホ契約がない場合は、先ほど紹介した「3年間の総支払額」による比較が選ぶ目安になります。
なおOCN インターネット窓口の現金還元は「ドコモ携帯契約者」が条件となっており、ahamo契約が含まれるかは明記されていないため、申し込み前に窓口へ問い合わせてください。
まとめ|家族のスマホの会社で選び、どちらでもなければ3年間の支払いで比べる
ドコモ光とソフトバンク光は同じNTTの光回線設備を利用しているため、実際の通信速度にもほとんど差は見られません。
ドコモのスマホがあればドコモ光、ソフトバンクかワイモバイルならソフトバンク光を選ぶと、家族のスマホ代の割引を受けられます。
どちらのスマホでもない人は、現金還元の条件が揃いやすいソフトバンク光のほうが3年間の支払いは少なくなります。
ソフトバンク光に決めるなら、GMOとくとくBBの窓口から申し込めます。開通が12月以降になっても、3年間の支払いはソフトバンク光のほうが少ない計算です。








