auひかりが気になっていても、契約したあとに「こんなはずじゃなかった」と後悔しないかは心配なところです。
auひかりのデメリットは、対応エリアや建物の設備、使っているスマホなど、申し込む前に確かめられるものがほとんどです。
事前に調べれば避けられる注意点と、契約の仕組みとして納得しておきたいポイントに分けて解説します。
auひかりの主なデメリット7つ
契約前に押さえておきたいauひかりのデメリットは、次の7点に集約されます。
- 戸建ては関西・東海・沖縄の11府県で従来のホームを申し込めず、5ギガ・10ギガは関東の一部だけ
- マンションは建物の設備でタイプと速度が決まり、最大100Mbpsの物件もある
- 乗り換えでも原則として工事が必要で、戸建ては開通まで約1か月かかる
- 工事費の割引は窓口や電話加入で差があり、途中解約の残債や撤去費にも注意が要る
- テレビサービスで地デジ・BSは見られず、内蔵Wi-Fiも有料オプションになる
- 契約したあとにプロバイダだけを変更できない
- スマホ割の対象はauとUQ mobileだけ
はじめの3つは住所や建物の設備を調べれば分かり、残りの4つは費用や契約の仕組みなので、自分の使い方に合うかで見極めましょう。
戸建ては提供外の地域があり、5ギガ・10ギガも関東の一部だけ
従来の戸建て向けプラン(auひかり ホーム 1ギガ)は、関西6府県・東海4県・沖縄県の計11府県では申し込めません。
具体的には、大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・滋賀県・和歌山県・愛知県・静岡県・岐阜県・三重県・沖縄県が提供エリアから外れています。
さらに高速プランの「auひかり ホーム 5ギガ・10ギガ」になると、申し込めるのは東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一部エリアだけです。
かんた
こうめただし、戸建てでフレッツ光コラボを利用中の人が同じ住所で乗り換える「auひかり ホーム(S)」(光回線再利用)は、従来のホームとは提供エリアの区分が異なります。
また、マンションで契約できるのは、建物にauひかりの共用設備がすでに導入されている物件だけです。
都道府県名だけで決めつけず、まずはKDDIの提供エリア検索で住所や建物名を入力して、利用できるかを確かめてみてください。
提供エリア外だった場合に選べる別の光回線は、auひかりのエリアと調べ方をまとめた記事で紹介しています。
マンションは建物の設備で速度が決まり、タイプVは最大100Mbps
auひかり マンションは、建物に導入されている設備や配線方式によってタイプと最大通信速度が決まる仕組みです。
住んでいる人が自分の希望で別のタイプに変えることはできません。
タイプ | 最大速度 |
|---|---|
タイプV | 上下100Mbps |
タイプG・G契約 | 下り664Mbps |
ギガ・ミニギガ | 上下1Gbps |
( )は部屋までの配線
共用部から各部屋まで電話線を使う「タイプV」などの物件では、通信速度は規格上でも最大100Mbpsが上限です。
かんた
こうめ建物が新しい電話線規格の「タイプG」でも、契約にはG契約(下り最大664Mbps)とV契約(上下最大100Mbps)の2種類があります。
V契約から途中でG契約へ切り替える手続きは、au one netやSo-net、BIGLOBE、@niftyといった一部のプロバイダに限られており、GMOとくとくBBなどは現時点で変更に非対応です。
エリア検索で自分の建物が最大100Mbpsのタイプと出た場合は、ほかの回線なら部屋まで光ファイバーを引ける建物かどうかも比べてから選ぶと、後悔を減らせます。
乗り換えでも原則工事が必要で、戸建ては開通まで約1か月かかる
auひかりはKDDI独自の回線網を使うため、フレッツ光や光コラボ(ドコモ光・ソフトバンク光など)から乗り換えるときも、原則として光ファイバーの引き込み工事が必要です。
申し込んでから開通するまでの目安は、戸建てで約1か月程度、マンションで最短2週間程度です。
設備の状況や引っ越しが重なる時期によっては1〜2か月以上待つこともあり、工事当日は自宅で作業に立ち会わなければなりません。
かんた
こうめ例外として、戸建ての光コラボを同じ住所で使っていて、エリア検索で「auひかり ホーム(S)」が申し込めると出た場合は、今の光ファイバー設備を引き継ぐ「光回線再利用」が対象です。
ただし、設備調査の結果によっては流用できず新設工事へ切り替わることもあるため、必ず工事不要になるとは限りません。
また、戸建て(ホーム)やマンション ミニギガ、マンション ギガでは、1日に30GB以上のデータを継続的に送信すると上り(アップロード)の速度を制限する場合があります。
動画の視聴やダウンロードは下り通信なので影響ありませんが、高画質な動画データを毎日大量にアップロードする人は頭に入れておきたい点です。
工事の詳しい流れや注意点は、auひかりの工事費と工事の流れをまとめた記事で説明しています。
工事費の割引は窓口や電話加入で変わり、途中解約では残債を払う
auひかりの工事費を含む初期費用は、戸建てで48,950円(ずっとギガ得プランは35回払い)、マンションで33,000円(23回払い)です。
この初期費用とは別に、契約時には新規登録料4,950円が必ずかかります。
初期費用(工事費)が毎月の割引でどこまで相殺されるかは、auひかり電話(月額770円)を付けるかどうかや、申し込むプロバイダ窓口によって異なります。
申込先・内訳 | 工事費の自己負担 |
|---|---|
au one net | 実質なし |
au one net | 26,954円 |
GMOとくとくBB | 2,812円 |
戸建て・ずっとギガ得プランの場合
au公式のプロバイダ(au one net)では、戸建てでネットと電話をセットにすると48,950円が毎月の割引ですべて相殺されます。
一方で、ネットのみで申し込むと割引は21,996円にとどまり、差額の約27,000円を自分で払う計算です。
また、GMOとくとくBBのずっとギガ得プランでは、ネットと電話をセットにしても割引が入るのは3〜35回目(最大46,138円)のため、1〜2回目にあたる2,812円の自己負担が残ります。
さらに戸建てでは、解約時に引き込み設備の撤去を希望する場合のみ、撤去工事費31,680円がかかります。
設備を残したままにできるなら撤去費用はかかりませんが、賃貸の戸建てでは退去時に原状回復として撤去を求められることがあるため、申し込む前に大家さんや管理会社へ確認しておくと安心です。
テレビで地デジ・BSは見られず、内蔵Wi-Fiも有料オプション
auひかりのテレビサービスは映画やアニメなどの専門チャンネルを見るための配信サービスで、地上波デジタル放送とBS/CS放送は映りません。
かんた
こうめ光回線で地デジやBSを見るつもりで申し込むと、あとからアンテナを立てたりケーブルテレビを契約したりと、別の視聴手段を用意することになります。
すでに自前のアンテナやマンションの共用設備でテレビを見ている家庭なら、この点は気にしなくて構いません。
もうひとつ見落としやすいのが宅内のWi-Fiで、レンタルされるホームゲートウェイのWi-Fi機能を使うには「Wi-Fiパック」(月額660円)のオプション契約が必要です。
auスマートバリューかUQ mobileの自宅セット割を適用していれば月額330円に下がりますが、毎月のオプション代を払いたくない場合は、市販のWi-Fiルーターを自分で買ってつなぐ方法も選べます。
契約したあとでプロバイダだけを変更できない
auひかりは、光回線とプロバイダを一体で契約するサービスです。
飛行機とホテルがセットになったパック旅行のように、使い始めてからプロバイダだけを別の会社へ差し替えることはできません。
どうしてもプロバイダを変えたい場合は今の契約を一度解約して申し込み直す形になり、更新期間外なら契約解除料が、工事費を払い終える前なら残りの工事費もかかります。
かんた
こうめたとえばプロバイダ窓口のひとつであるGMOとくとくBBなら、全員対象のキャッシュバック(72,000円〜)や月額基本料金が最大3か月無料になる特典が魅力です。
その一方で、キャッシュバックを受け取るには、開通月から11か月目と23か月目の2回に分けてGMOの基本メールアドレス宛に届く案内から、翌月末までに口座登録を行う必要があります。
まずはKDDIの提供エリア検索で自宅が対応しているかを調べ、GMOとくとくBBなどの特典を使う場合は、検索後にKDDIのページでそのまま申し込まずに希望する窓口のページから手続きを進めてください。
スマホ割が使えるのはauとUQ mobileだけ
auひかりの大きな魅力は毎月のスマホ代の割引ですが、セット割の対象になるのはauとUQ mobileのスマホだけです。
- au:auスマートバリューで対象プランが1台あたり月最大1,100円引き
- UQ mobile:自宅セット割(インターネットコース)でトクトクプラン2などが1台あたり月最大1,100円引き
- 対象外:povo、UQ mobileのコミコミプラン/コミコミプラン+、ドコモ・ソフトバンクなど他社のスマホ
au公式だけでなくGMOとくとくBBから申し込んだ場合も両方のスマホ割の対象になりますが、適用するにはauひかりのネットに加えてauひかり電話(月額770円)への加入が必要です。
ドコモやソフトバンクのスマホを使っている家庭なら、ドコモ光やソフトバンク光などそれぞれのスマホ割が使える光回線を選んだほうが、通信費の合計は安くなりやすいでしょう。
auひかりが向いている人・向いていない人
ここまでのデメリットを踏まえると、auひかりが合うかどうかは住まいとスマホの組み合わせでほぼ決まります。
- 提供エリア内の戸建て、またはauひかりの設備があるマンションに住んでいる人
- 自分や家族がauかUQ mobile(割引対象プラン)のスマホを使っている人
- 工事費の分割払いが終わるまで(戸建ては約3年、マンションは約2年)同じ家で使うつもりの人
- 地デジ・BSはアンテナやマンションの共用設備で見られる人
- 関西・東海・沖縄の戸建てで、提供エリア外と判定された人
- マンションがタイプV(最大100Mbps)で、通信速度の速さを重視する人
- ドコモ・ソフトバンク・povoなど、スマホ割の対象外の回線を使っている人
- 1〜2年のうちに引っ越す予定がある人、または賃貸戸建てで退去時の撤去が心配な人
向いている人に当てはまるなら、どのプロバイダ窓口で申し込むかを決めたうえで、KDDIの提供エリア検索から自宅の対応状況を確かめてみてください。
auひかりのデメリットに関するよくある質問
- auひかりは遅いという評判は本当ですか?
住まいや建物の配線方式によって差があります。利用者の測定結果を集計したみんなのネット回線速度(みんそく)では、2026年10月27日時点の直近3か月のauひかりの平均下り速度は、戸建てで817.43Mbps、集合住宅で485.37Mbpsです。
マンションで速度が落ちる原因や対策は、auひかりの速度をまとめた記事で説明しています。
- 途中で解約すると違約金はいくらですか?
戸建てのずっとギガ得プラン(3年自動更新)は4,730円、ギガ得プラン(2年自動更新)は4,460円、マンションのタイプV お得プランA(2年自動更新)は2,290円、タイプGのお得プラン(2年自動更新)は2,730円です。
契約が満了する月の当月・翌月・翌々月の3か月間なら契約解除料はかかりません。ただし、工事費(初期費用)を分割で払っている途中なら、残りの金額は一括で請求されます。
まとめ|住所とスマホが合えばデメリットは小さい
auひかりのデメリットの多くは、住んでいる地域・建物の設備と、使っているスマホで決まります。
提供エリア内の戸建てや速度の出やすいマンションに住み、auかUQ mobileを使っているなら、auひかりのデメリットはほとんど気になりません。
一方で、マンションが最大100MbpsのタイプVだった場合や、地デジを光回線で見たい家庭、短い期間で引っ越す予定がある人は、ほかの光回線とも比べてから決めるのがおすすめです。
申し込む前に、KDDIのauひかり提供エリア検索で自宅が対象かとマンションのタイプを調べてみてください。
申込窓口を決めている場合は、エリアを調べたあとにKDDIのページでそのまま申し込まず、選んだ窓口のページに戻って手続きを進めてください。










